世界最大の金融指数プロバイダー、3種類の仮想通貨インデックスを提供開始
S&Pダウ・ジョーンズの仮想通貨指数
世界最大の金融指数プロバイダー「S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス(S&P DJI)」は3日、3種類の暗号資産(仮想通貨)インデックスの提供を開始したことがわかった。
提供するのは、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、そして『メガキャプ』という3つのもので、それぞれでSPBTC、SPETH、SPCMCというティッカーシンボルで表示される。
S&Pダウ・ジョーンズは昨年12月、市場で取引されている主要な550を超える仮想通貨銘柄の指数を提供する計画を発表し、2021年内にローンチするとした。今回ローンチした3つの指数はその計画の一環にある。また、仮想通貨に関するソフトウェアやデータソリューションを手がけるニューヨークのLukka社がS&Pダウ・ジョーンズと提携し協力するという。
S&Pインデックスとダウ・ジョーンズ・インデックスが2012年に統合することによって誕生した『S&P DJI』は、指数をベースにしたコンセプトやデータ、リサーチを提供する世界最大のグローバルリソース企業。S&P500やダウ・ジョーンズ工業株平均といった金融市場の代表的な指標を算出し投資家に提供している。
仮想通貨の指数に関するFAQによると、指数はLukkaが提供する「フェアマーケットバリュープライシング」という方法が利用され、米ドルに反映されるものではなく、「ポイント」として算出されているという。執筆時、SPBTCは7,678.36、SPETHは29,405.14、そしてSPCMCは5,895.79という数値なっている。
また、『メガキャプ』とは、ビットコインおよびイーサリアム両方のパフォーマンスをトラッキングするもので、時価総額の比重が用いられていると説明された。
機関投資家向けの指数として提供されるS&Pダウ・ジョーンズの仮想通貨インデックスは今後、伝統金融からの参入障壁を軽減するためのプロのツールとみられている。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します