イーサリアム続伸
暗号資産(仮想通貨)イーサリアム価格が対法定通貨建で続伸中だ。3日に初の3000ドル(約33万円)に達したETHは、その後も続伸し、3,100ドル(34万円)の前日比9%高を記録した。
年初来騰落率は300%を超え、ビットコイン(BTC)の約100%高と比較して高い騰落率を示した。5月に入り、アルト相場に資金が流入する流れもイーサリアム高騰による影響を映している。
ドミナンス(市場占有率)の推移では、時価総額1位のビットコイン(BTC)は減少傾向。先週28日に50%台を2年ぶりに下回ると、3日時点ではビットコインのドミナンスは47.8%と、2018年以来3年ぶりの水準に達した。
好調なイーサリアムは21年2月上旬以来、3ヶ月ぶりに15%台となった。
イーサリアムのオンチェーンデータ
CoinPost提携メディアのThe Blockのデータによれば、4月におけるETHの月間トランザクションは過去最高を更新した。
また、4月におけるCME(シカゴ・マーカンタイル取引所)の提供するイーサリアム先物取引の未決済建玉(OI)も月間で過去最高水準を記録しており、イーサリアムETFと併せて、新たな機関マネーが流入している。
The Blockのニュース・ディレクター、Frank Chaparro氏はイーサリアム・ベースのDeFi(分散型金融)プロトコルの総ロック額がおよそ780億ドル(約8.5兆円)に到達したと指摘。昨年時点では約7億ドル(770億円)であったDeFi市場は、1年間で100倍も成長した格好だ。
This is one of the coolest charts in my opinion:
— Frank Chaparro (@fintechfrank) May 3, 2021
Gross value locked across Ethereum-based DeFi now stands at nearly $78 billion
Just one year ago (May 2 2020) that number sat around $700 million.
100x increase. pic.twitter.com/kAKqZXFHCo
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