Bakkt、ビットコイン決済可能のVisaデビットカードをローンチ
Bakktカード
インターコンチネンタル取引所傘下のデジタル資産関連企業Bakktは米時間22日、消費者向けのVisaデビットカード「Bakktカード」のローンチを発表した。
このデビットカードはバーチャル版のカードであり、顧客が口座にあるビットコインや現金の残高を利用し、オンラインおよび実店舗で支払いすることができる。カードは、Apple PayとGoogle Payに対応するという。
顧客は現在、アプリの「Bakkt App」にてカードの発行を申し込める。カードを発行する銀行はSutton Bankで、同行はFDIC(連邦預金保険公社)の加盟銀行であるため、顧客資産を保護する措置が設けられている。
BakktのGavin Michael CEOはカードローンチについて、「Bakktの一番の目標は、消費者により多くの選択肢を提供することだ。Bakktカードが、顧客がオンライン領域だけでなく、実店舗の世界でも容易にビットコインを利用できる環境に繋げてくれる」とコメントした。
Bakktは直近、消費者向けサービスを推進。先日、アプリ「Bakkt App」を利用していない人へも、ビットコイン(BTC)を送金できるようになったことを発表した経緯がある。
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より具体的な利用の仕方については、日本が対象外となっているため、確認できないが、アプリを最新バージョンにアップデートすれば、新たに導入された機能を利用できるようになり、相手のメールアドレスを入力して送金する仕組みとなるという。
また、現在はBakkt Appを通してビットコインを使ってスターバックスなどの店舗で利用できるようになっており、さらには各種ポイントで支払いを行えるようにするために先月、決済ソリューションを提供するナスダック上場企業Cantaloupeと戦略的パートナーシップを締結していた。
Bakktとは
Bakktは、米国のインターコンチネンタル取引所傘下の仮想通貨関連企業。ビットコイン先物を提供する仮想通貨プラットフォームや、「Bakkt App」というビットコインや現金、ギフトカードなどデジタル資産を利用・管理できるアプリの提供など幅広く事業を展開している。
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