仮想通貨決済導入へ
インターコンチネンタル取引所傘下のデジタル資産関連企業Bakktは6日、決済ソリューションなどを提供するナスダック上場企業Cantaloupeと、戦略的パートナーシップを締結したことを発表した。
Cantaloupeの決済ソリューションを導入する販売店で、近く暗号資産(仮想通貨)と各種ポイントで支払いをできるようにする。現在は、現金やクレジットカード等が利用できるが、Bakktのアプリ「Bakkt App」が対応するデジタル資産で支払いを行えるように選択肢を増やして、柔軟性を高める狙いだ。仮想通貨では最初ビットコイン(BTC)を利用できるようにするとしているが、他の銘柄に対応する計画には言及していない。
Bakktは今年3月、消費者向けアプリのBakkt Appをローンチした。ユーザーが様々なデジタル資産を活用できるようにすることが目的で、仮想通貨のほか、旅行のマイルや報酬ポイントなども利用・管理できる。ローンチ時、米国ではスターバックスカードにビットコインでチャージできる仕組みを導入するとして注目を集めた。
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1992年設立のCantaloupeは、ガソリンスタンドやコインランドリー、キオスクなど無人で営業されている店舗を対象に、決済から物流、事務管理まで一貫した技術ソリューションを提供している企業。公式ホームページによると、世界に1万8,000超の顧客企業を抱える。
今回の提携によって、Bakktのアプリを自社のサービスに統合し、仮想通貨とポイントでの支払いに対応させる。利用者はBakkt Appを利用し、保有している仮想通貨やポイントで支払いを行うことができる仕組みだ。
BakktのGavin Michael最高経営責任者(CEO)は、今回の発表に際し、以下のようにコメントを寄せている。
どのくらい多くのデジタル資産が未使用になっているか、見過ごされることが多い。
今回の提携で、販売店の売り上げに寄与し、顧客の感動にもつながるような革新的な決済手段を導入できることを嬉しく思う。