ビットコインの送金可能範囲を拡大
インターコンチネンタル取引所傘下のデジタル資産関連企業Bakktは15日、消費者向けアプリ「Bakkt App」を利用していない人へも、ビットコイン(BTC)を送金できるようになったことを発表した。
Bakkt Appは、暗号資産(仮想通貨)だけでなく、旅行のマイルや報酬ポイント、ギフトカードなど幅広いデジタル資産を利用・管理できるアプリ。今回の発表ではビットコインに加え、ギフトカードと現金も、アプリを使っていないユーザーへ送れるようになったと説明している。
Bakktとは
Bakktは、米国のインターコンチネンタル取引所傘下の仮想通貨関連企業。ビットコイン先物を提供する仮想通貨プラットフォームや、「Bakkt App」というビットコインや現金、ギフトカードなどデジタル資産を利用・管理できるアプリの提供など幅広く事業を展開している。
Bakktは3月にBakkt Appをローンチ。このアプリは、ユーザーが様々なデジタル資産を活用できるようにするために開発された。現時点では、ビットコイン以外の仮想通貨には対応しておらず、日本では利用できない。
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Bakkt Appを使って仮想通貨や各種ポイントで支払いを行えるようにするためにBakktは5月、決済ソリューションを提供するナスダック上場企業Cantaloupeと、戦略的パートナーシップを締結したことを発表。現在は、段階的にユースケースを増やしている。
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以前からBakkt Appのユーザー同士では送金ができていたため、今回の新機能は、アプリを使っていない人にもビットコインなどのデジタル資産を送れるようになったことだ。
発表では、アプリを最新バージョンにアップデートすれば、新機能を利用できるようになると説明しているが、受け取る側の条件には言及されていない。アプリのアップデート履歴からは、相手のメールアドレスを入力して送金する仕組みだとみられる。
今回の発表に際し、BakktのGavin Michael最高経営責任者(CEO)は、「支払い手段の選択肢を増やすために、P2P形式でデジタル資産を送れる機能を提供できることを嬉しく思う」とコメント。
そして「Bakktは、アプリやマーケットプレイス、決済インフラを提供して、全てのデジタル資産を取引できるようにすることを目指していく」と意欲を見せた。