南米コロンビア、公共機関のブロックチェーン実験スペースでSymbolを採用

Symbolでブロックチェーンの実証実験

南米のコロンビアにて、Symbolブロックチェーンを使った公的機関向けの実証実験スペースが開設されることが分かった。

ネムソフトウェアのラテンアメリカ地域セールス責任者、Pedro E. Gutierrez Q.氏によると、ネム・Symbolの開発を行うPeersyst Technologyと情報技術通信省(TIC)が共同でプロジェクトを推進するという。

コロンビアは第4次産業革命(IoTやAIなど)の積極的な推進に努めており、TICが中心となってブロックチェーンに関しても広範な取り組みを行ってきた。

ICTは今回の内容のほかに、ブロックチェーンやデータ分析に関する民間企業への教育事業などを進めている。

Symbol

NEMのハイブリッド型次世代ブロックチェーン「Symbol(XYM)」の名称。

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BID Labと提携し、ブロックチェーンを推進へ

情報技術通信省(TIC)大臣のKaren Abudinen氏は13日の立ち上げイベントに登場し、BID Labと覚書を締結したことを発表した。Symbolの利用もTICによるブロックチェーン関連の取り組みの一環として明らかになっている。

BID Labは米州開発銀行のイノベーション研究所。米州開発銀行は、中南米やカリブ海諸国に対し開発の融資を行う機関で、債権国として日本も加盟している。

また、BID Labはパブリックコンソーシアム型のブロックチェーンであるLACChainを開発、サポートしているが、取り組みの中でSymbolとどのような棲み分けがされるのかは不明だ。LACChainは中南米・カリブ地域におけるブロックチェーンエコシステムの開発・社会イノベーションの促進を目的としたブロックチェーンとなっている。

今回の覚書締結によって、BID Labによるブロックチェーンを使用する公共プロジェクトでの支援活動、実利用を想定したブロックチェーンのソリューションの開発などが行われる見込みだ。

すでに、ブロックチェーンのパイロットプロジェクトでは、農業に関する監督を行う農村農業計画ユニット(UPRA)や、公証人および登録機関の監督(SNR)などが参加することが明かされている。

オープンガバメントを推進

コロンビアはデジタル推進によって、業務の効率化やコストの削減といったメリットだけでなく、公共機関の腐敗という問題に対処することを狙いとしている。

ブロックチェーンを活用することで、透明性などを確保しオープンガバメント(開かれた政府)を推進していく考えだ。

トランスペアレンシー・インターナショナルによると、コロンビアの腐敗認識指数は180カ国中92位(2020年)となっており、エクアドルなどと同等の順位になっている。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
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