NFTゲームAxie Infinity、ステーキングとエアドロップを実施
AXSのステーキングとエアドロップ
ブロックチェーンゲーム「Axie Infinity(アクシーインフィニティ)」は30日、独自トークンAXSのステーキングと、初期メンバーへのAXSエアドロップ(無料配布)の実施を開始したことを発表した。
アクシーインフィニティは、NFT(非代替性トークン)のキャラクターを育成したり戦わせたりする『遊んで稼ぐゲーム』である。
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Axie Infinityとは
ベトナムのゲームスタジオSky Mavisが開発。プレイヤーがゲームで仮想通貨を獲得し、それを現地の法定通貨に変換できる「Play-to-earn」という仕組みが備わっており、フィリピン、インドネシア、ブラジルなどの国々で参加者が増えている。ゲームに参加するには、最初にNFTキャラクターを入手するためにETHを支払う必要がある。
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AXSトークンとは
Axie Infinity Shards(AXS)トークンは、2020年11月に導入されたもので、ゲーム内コンテストの入賞や、トーナメント勝利などにより獲得できる。30日から、ユーザーはAXSをロックアップ(プラットフォームに一定期間預ける)することで、報酬としてAXSトークンを得られるようになった。
アクシーインフィニティは現在、コミュニティの資産(コミュニティトレジャリー)として10億ドル(約1,110億円)以上に相当するトークンを保有している。将来的には、ユーザーがAXSトークンをステーキングすることで、この資産をどのように使用するかについても、投票権を得られる見込みだ。
最初の1か月間で、アクシーインフィニティは合計200万AXSのステーキング報酬を提供する予定。これは、現在のトークン価格で約1億5,000万ドル(約167億円)に相当する。
公式発表によると、AXSトークンの供給量の上限は2億7,000万枚。現在、このうち約5,800万枚が流通しており、残りはステーキング、ゲームプレイの報酬、アクシーインフィニティの報酬システムなどを通じて、次第に放出されていく見込みだ。
初期ユーザーへエアドロップ
ステーキング開始と同時に、初期からのプレイヤーに、AXSのエアドロップ(無料配布)が行われている。2020年10月26日が基準日となり、この時点でゲームに参加していたユーザーたちに、現在約6,000万ドル(約67億円)に相当する合計80万AXSを配布する。
トークン付与の際には、育成したキャラクターや、ゲーム内で所有する土地の数、バトルの勝利数、マーケットプレイスでの活動状況などが考慮されるという。
エアドロップの入金は、アクシーインフィニティのために開発されたイーサリアム(ETH)のサイドチェーン「Ronin」上のウォレットを介して、対象となる1万人のユーザーに行われているところだ。
アクシーインフィニティが人気である理由の一つに、お金を稼げることがある。プレイヤーがゲームで得た仮想通貨を現地の法定通貨に変換できる仕組みが備わっており、特にフィリピン、インドネシア、ブラジルなどの国々で参加者が増えている。
今回も、TwitterなどSNSでは、エアドロップを受け取ったユーザーが「自分の国の平均年収の半分以上に相当する」と喜びの声を挙げる場面も見られた。
無料体験版リリースの計画も
ゲームをプレイするには、最初にキャラクターを3体購入する必要があるため初期費用の問題が参入のハードルになっている。
これについて、アクシーインフィニティの開発スタジオSky Mavisの共同設立者Jeff Zirlin氏は、Decryptのインタビューで、無料体験版をリリースする計画を話した。体験版ではユーザーの収益性もゼロに近いが、実際にお金を投資する前にゲームを試すことができるメリットがあるという。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します