エルサルバドル政府、ビットコイン再び買い増し 保有量は1000BTC超え

4度目の買い増し

エルサルバドル政府は28日、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)の買い増しを発表。2400万ドル(27億円)に相当する420BTCを新たに購入した。

エルサルバドルのナジブ・ブケレ大統領は自身のSNS上でビットコインの買い増しを公表。これにより、同国の保有総額は通算では1,120BTCになった。(公表情報から算出)

420BTCは一度の購入量としては最多。エルサルバドル政府は9月20日にも150BTCを買い増しし、保有量は総額700BTCだった。

これまでの購入履歴は以下の通り。最初の購入は同国でのビットコイン法(Ley Bitcoin)施行に併せて実行されていた。

  1. 200BTC(9月7日:信託設立)
  2. 200BTC(9月7日)
  3. 150BTC(9月8日)
  4. 150BTC(9月20日)

これまでは、政府が犯罪捜査などの一環で押収した仮想通貨を保有する事例はあったが、政府がビットコインを正式に購入するのはエルサルバドルが世界では初。

関連:世界初 エルサルバドル政府がビットコインを購入

ビットコイン信託の仕組み

また、ブケレ大統領は同国のビットコイン信託を解説。ファンド内でビットコインと同時に米ドルから構成されているため、米ドルのみを出資し、ビットコインは売却せず利益を利用することができるとした。

1BTC=1BTCなのにどのように利益を得ることができるのか。

我が国の信託は会計上米ドル建で計算されているが、米ドル(USD)とBTCを運用している。

ビットコインの部分が会計額上の金額より上昇した場合、差額分の米ドルを引き出すことで信託の総価値が一致を保つようにしている。

9月の購入時点からビットコインが価格上昇していることから、エルサルバドル政府はすでに00万ドル(4.5億円)相当の利益を活用して、動物病院を設立する方針を10月上旬に表明したばかりだった。

関連:エルサルバドル、ビットコイン信託の利益で動物病院設立へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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