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エルサルバドル、ビットコイン信託の利益で動物病院設立へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

BTC収益で動物病院を設立へ

エルサルバドル政府は9日、ビットコイン(BTC)の価格上昇に伴い発生した400万ドル(4.5億円)相当の利益を活用して、動物病院を設立する方針を明らかにした。同国のビットコイン信託で運用する米ドルを出資し、ビットコインは売却しない。

同国のナジブ・ブケレ大統領は9日、SNS上で計画を発表。「Chivo Pets」と呼ばれる施設は、12のクリニックと4つの緊急外来と手術室や、リハビリエリアなど幅広い機能を兼ね備える予定だ。

ブケレ大統領によれば、エルサルバドル政府はFIDEBITCOINと呼ばれるビットコイン導入のための信託を運用しており、米ドルとビットコインを保有する(会計上は全てドル建で計算)。同信託を運営する国有企業であるChivoはBandesal(エルサルバドル開発銀行)に運用するビットコインを決済するシステムとなっている。

ただ、直近のビットコイン高騰に伴い、4.5億円(400万ドル)の含み益が発生。会計上は全てドル建で計算するため、Chivo社は同量のビットコインを維持し、利益分と同等の米ドルを利用することで、信託の金額に影響を与えることなく、400万ドルを利用することが可能になった。こうして動物病院の設立に至ったという。

同国のビットコイン信託の設立は8月末に発表されたばかりで、報道時点では160億円規模にのぼっていた。同ファンドの設立は世界で初めて仮想通貨の法定通貨化を認めるビットコイン法に含まれている。

関連: エルサルバドル、160億円規模のビットコイン信託を立ち上げへ

ビットコイン法とは

米ドルと並行する形で、ビットコインを法定通貨として認め、市民がビットコインを全ての決済シーンで利用できることを定めるエルサルバドルの法律。

同国ブケレ大統領が推進した法案で、2021年6月9日に議会で可決、9月7日より施行した。ビットコインが国の法定通貨として正式に認められる初の事例だ。

▶️仮想通貨用語集

ブケレ政権のビットコイン導入方法に疑問残る

ビットコインを推進する積極的な政策が目立つ一方で、エルサルバドル政府のビットコイン法導入は仮想通貨界隈からの賞賛に値しないという反対意見も見られている。

イーサリアム(ETH)の共同設立者であるヴィタリック・ブテリン氏は8日、海外掲示板サイトRedditにてビットコインの利用を半強制的に導入したブケレ政権を批判。特に企業のビットコイン採択を「強要」している点が仮想通貨の信条の一つである自由を侵害すると指摘した。

また、事前に仮想通貨に関する教育活動を十分に行わず、ビットコインを数百万人に押し付ける行為は無責任だと非難。国民がハッキングや詐欺などに遭うリスクを高めたと述べた。

9月7日より施行したエルサルバドルのビットコイン法には、ビットコインの強制通用力に関する項目が盛り込まれている。

第7条

すべての経済主体は、商品やサービスを購入する人からビットコインを提示された場合、支払い手段としてそれを受け入れなければならない。

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