南米のEC大手、ビットコイン売買機能を開始

ビットコイン売買を一部実装

南米の最大手Eコマース大手企業メルカドリブレ社は今月、アプリ内での暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)の売買機能を一部で実装していたことがわかった。ブルームバーグに対して同社のブラジル支部副社長が明らかにした。

メルカドリブレはアルゼンチン発の大手Eコマースプラットフォーム。同社は1999年に設立された南米版のアマゾンのようなオンラインマーケットとして、アルゼンチンやブラジルなど南米19ヶ国で事業を展開。ナスダックにも上場しており、時価総額は660億ドル(7.6兆円)相当を誇る。

また、オンライン決済部門「メルカドパゴ」も提供しており、今回はメルカドパゴでデジタルウォレットを使用することによりビットコイン売買及びBTC保有が可能になった。

メルカドパゴ社のTulio Oliveira副社長によれば、ビットコイン対応は11月上旬から一部のユーザーを対象に対応を開始しており、今後数週間にかけてより広範囲のユーザーに新機能を提供すると説明。仮想通貨については「将来的に変革の可能性を秘めており、我々に新たな道を開く」と評価した。

今後は他の南米諸国でも仮想通貨対応を導入していく方針を示唆したものの、現在はまだEコマース部門のメルカドリブレ上では仮想通貨決済への対応はしていないという。

メルカドリブレと仮想通貨

親会社のメルカドリブレ社が仮想通貨への関心を示したのは今回が初めてではない。2021年5月には8.5億円(780万ドル)相当のビットコインを財務資産(バランスシート)に組み入れたことを報告。

また、4月にはビットコインで不動産が買えるサービスも開始していた。

関連:米ナスダック上場の大手EC企業、8.5億円相当のビットコインを購入

2019年にはフェイスブック社(現メタ社)が独自の仮想通貨「リブラ」の発行を検討していた際、リブラを決済手段として利用する可能性が浮上していた。

関連: 南米Eコマース大手、フェイスブックの独自仮想通貨「リブラ」を利用か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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