分散型アプリデータ企業「DappRadar」、独自トークン発行へ

独自トークン発行へ

dApps(分散型アプリ)のデータを提供する「DappRadar」は25日、独自トークン「RADAR」をローンチする計画を発表した。

RADARを発行してガバナンスに使用し、将来的にコミュニティが中心となって運営を行うような体制にすることが目的。Web3.0(分散型ウェブ)のインフラを構築して、透明性が高く、運営が分散化されたエコシステムを構築する計画だ。RADAR保有者は貢献度に応じて報酬が与えられるというが、その詳細は改めて発表するとしている。

dAppsとは

「Decentralized Applications」の略で、オープンソースのブロックチェーンを利用して開発されるアプリを指す。中央集権的な管理者がいないことが大きな特徴。

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DappRadarは2018年にローンチ。ユーザーはDappRadarのプラットフォームを利用することで、各dAppsのユーザー数や出来高、NFT(非代替性トークン)の売上の順位などを調べることができる。また、暗号資産(仮想通貨)のスワップ(交換)を行うことも可能だ。

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公式ウェブサイトによると現在、イーサリアム(ETH)やソラナ(SOL)、アバランチ(AVAX)など29のプロトコルをサポートし、8.490のdAppsに対応。月間ユーザー数は50万を超えるという。

プラットフォームを開発した目的は、ブロックチェーンや分散型の世界の可能性を信じる人々に対し、容易に利用できる情報やツールを提供すること。特にトレードや投資を行う局面では情報収集にはリスクも伴う。DappRadarは正確に分析を行い、ユーザーがポートフォリオを管理したり、取引や出来高、アクティブユーザー数を確認したりすることをサポートしていきたいとしている。

上述したように、ネイティブトークンのRADARをローンチした後は、ユーザー自身がガバナンスに参加し、プラットフォームの中心的な役割を担うようにしていく計画だとした。

DappRadarのSkirmantas Januškas最高経営責任者(CEO)は、今回の発表に際し以下のようにコメントを寄せている。

 

分散化こそが我々の成功。DappRadarの真の分散化に向けて、次のレベルへ進みたい。

 

真の分散化を実現するには、コミュニティが深く関わるようにすることが唯一の方法。我々はこの先もプラットフォームとして成功していたい。

dAppsのアプリストアへ

DappRadarは、dAppsの本格的な「アプリストア」になることを目指すという。これは、Web3.0時代のアプリストアを指す。提供・販売するアプリを独自のルールで選別するような中央集権的なアプリストアではなく、dAppsがスマートコントラクトで接続してあるだけのアプリストアだ。

従来の中央集権的なアプリストアでは、例えばゲームのアプリをダウンロードする際、カテゴリ、ゲームのトレーラー、文字で書かれた説明、レビューを確認してユーザーは新しいアプリをダウンロードするか判断する。

一方で、DappRadarはデータに基づいた指標を提供し、使用するアプリを選択してもらうという。ブロックチェーン技術の特性を活かし、中央集権的なアプリストアとは違って、信頼性が高く、充実した情報を数量的に提供していくとした。

中央集権的なアプリストアは収益に対し最大30%の手数料をとるが、DappRadarは通常、手数料を徴収しないと説明。ユーザーだけでなく、開発者にとってもメリットのあるプラットフォームにしていきたいと述べている。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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