ブロックチェーンを使ったARゲーム「Triffic」、多様な収益化手段を提供へ ジェルリダ(Jelurida)開発のアーダーチェーン技術が基盤
GPSトークン・エコシステム本格始動
ジェルリダ(Jelurida)が開発するアーダー(Ardor)ブロックチェーンが基盤のAR(拡張現実)ゲーム「Triffic」が11月30日、ゲーム内通貨「GPSトークン」を中心に据えたエコシステムをローンチしたことがわかった。
これにより、収益化の方法がさらに多様化することになった。今後は収集したNFTアイテムをゲーム内にステークすることで収益性を上げたり、メタバースで土地を購入し、家を建てたりすることができるようになる他、定期的な仮想通貨のエアドロップも実施するという。
関連:ブロックチェーン開発企業ジェルリダ、ARゲーム特化チェーンを統合
トークンのアプリ内交換に対応
11月17日には、Trifficのゲーム内アクティブティによって貯まった「マイル」を、GPSトークンとして交換対応が開始されたことも発表されていた。今回のアップデートで、プレイヤーが貯めたマイルをアプリ内でGPSトークンと交換することが可能となり、収益化への対応が開始した。
Trifiicは、アーダー・ブロックチェーン活用のゲーミフィケーションアプリで、いわゆるポケモンGOスタイルのARトレジャーハント(宝探し)のように、プレイヤーによる自転車や徒歩などのアクティビティを通して、報酬としてマイルやNFTを獲得することができる。
GPSトークンは現在、海外のDEX(StexおよびProbit)にて、ビットコインまたはイーサリアムと交換することができ、プレイヤーはTrifficによって収益を得ることが可能となっている。
関連:NFTやブロックチェーンゲームなどの開発が活発化、アーダーエコシステム概説
GPSトークン・エコシステムとは
GPSトークン・エコシステムは、仮想通貨であるGPSトークンを軸としたゲーミフィケーション報酬モデルだ。2021年12月現在、ゲーミフィケーションとしてのGPSエコシステムは、収益化することのできるAR位置情報ゲーム「Triffic App」、「Triffic App」に登場するコレクタブルNFTキャラクターの「GeoMorfs」、そして公式ウォレットの「GPS NFT Wallet」で構成されている。
アーダーブロックチェーン上に構築されたGPSエコシステムは、プロジェクトの開発コストや、他のプラットフォームにありがちな過剰な手数料を大幅に削減。また、GPSのガバナンストークンとしての使用や、クリエイターに助成金として配布することでdAppsの開発を促すことなども計画されている。
今後リリースされる公式ウォレットを使うと、ユーザーが自国の通貨で金額を入力すればリアルタイムの市場価格に基づいた値でGPSトークンに即座に変換する機能があり、ユーザーはゲームで獲得したNFTコレクションをウォレットでそのまま管理、取引することができるようになる。
関連:オーストリアのゲーミフィケーション・プロジェクト「HotCity」とは
Mythical Beings、ポリゴンに対応へ
同じくアーダーチェーンを基盤とするプロジェクト関連としては、TarascaDAOが開発するNFTトレーディングカードゲームの『Mythical Beings』がポリゴンに対応することを11月13日に発表した。
関連:仮想通貨ポリゴン(MATIC)とは|注目ポイントと今後の将来性
これにより、Mythical Beingsのユーザーは、NFTの主要な取引プラットフォームである「OpenSea」上で、MATIC、ETH、USDCなどの仮想通貨を使ってNFTカードの取引ができるようになる。
ETHに対応したプラットフォームでの取引により、Ignis NFTのユーザーはより多くの取引市場や流動性にアクセスできるようになる見込みだ。
関連:アーダーブロックチェーン活用のゲームプラットフォーム、Tarascaとは
現在はまだテストネットの段階であるものの、近日中に正式発表があるとのことだ。
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します