クレジットカード大手JCBとDatachain、ブロックチェーンの相互接続性に関する共同実験を開始

JCB、実証実験を開始

国内最大手のクレジットカード企業の株式会社ジェーシービー(JCB)は9日、ブロックチェーン企業の株式会社Datachainと共同で、異なるブロックチェーンの接続(相互運用性)を見据えた実証実験を開始した。暗号資産(仮想通貨)などデジタル通貨間の交換機能、および流通のハブを目指す。

相互運用性とは

別称「Interoperability」。複数のシステムやプロジェクト、通貨などが相互に作用し連携できるシステムを指す。異なるブロックチェーン間で通貨や情報などの取引を可能にする。

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JCBとDatachainは21年8月、決済領域における複数の異なるブロックチェーン間の相互運用性に関する共同研究の開始を発表。各国の中央銀行がCBDC(中銀デジタル通貨)の研究・実証実験を重ねる中、まずは共同研究の第一段階として第三者の信頼に依存しない異種ブロックチェーン間の相互接続・流通の方式(Relay方式)の技術的有用性について協議を行っていた。

今回、両社のノウハウを活用する形で異なるブロックチェーン間の相互接続・流通について、IBCを用いたハブ構造を検証する。

今回の実証実験では、直接ブロックチェーン同士を接続する方式ではなく、IBCを用いた交換基盤(ハブ)を介する。検証に利用されるのはHyperledger FabricとTendermintだ。

IBCとは

Inter Blockchain Communicationプロトコルの略称。異なるブロックチェーン間のトークンを送信するための通信規格。

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JCBのブロックチェーン動向

JCBはこれまでにもブロックチェーン領域への関心を示してきた。

2019年12月にはブロックチェーン技術を利用したB2Bの決済プラットフォームを開発するPaystand社と覚書(MoU)を締結。また、2020年には富士通株式会社と新たな仮想通貨・デジタル通貨の決済連携プラットフォームを開発するための共同プロジェクトを開始している。

関連:JCBと富士通、仮想通貨やポイントの新決済連携プラットフォームを開発へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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