Ledgerが仮想通貨デビットカード発表、コインベースやFTXとも提携
複数の発表
暗号資産(仮想通貨)のウォレットプロバイダーLedgerは9日、仮想通貨デビットカードの発行について発表した。
Ledgerは同社の大型カンファレンス「Ledger Op3n」で、「Crypto Life」という独自のデビットカードを披露した。
このカードはVisa発行のカードで、Visa対応の店舗で利用できる。また、通常の前払い式のほか、30日間の利息つきのクレジットを申請することもできる。
また、来年からは銀行の口座に送金された給料を仮想通貨に自動的に変換する機能も利用できるようになるという。
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3社との提携も
Ledgerは米コインベース、FTX、そしてNFT電子市場Raribleとの提携も発表した。
コインベースとの提携については、コインベースのノンカストデイウォレット「Coinbase Wallet」に、Ledgerのハードウォレット(物理的ウォレット)を接続することが来年から可能になる。
今回は、Coinbase Wallet(オンラインウォレット)の初めてのハードウォレット統合だという。
また、Ledgerは大手仮想通貨取引所FTXとも協業する。
Ledgerは「Ledger Live」というオンラインウォレットアプリケーションに、FTXの流動性を接続。Ledger Liveはカストディだけでなく、トークン取引の機能も備えている。
ユーザーはLedger Live上で簡単なトークンスワップ、そしてFTXの口座に資金を送信し、FTX上でデリバティブ取引を含む完全な取引機能を利用することもできるという。
Ledger Liveは今年の6月に、ユーザーがUniswapやCurveなどでトークンスワップできるよう、DeFiプラットフォームParaSwapを導入した事例もある。
さらに、LedgerはNFTマーケットプレイスRaribleとの提携も発表した。
LedgerはユーザがNFT取引を行う際、より明確に送信するデータの安全性を把握できるために、Ledger LiveをRaribleに接続するとした。ユーザーはLedger Liveを通してRaribleにアクセスし、NFTの取引やNFTを保有することができるという。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します