米決済大手NCR、仮想通貨売買機能をATMなどに導入計画
LibertyXを買収完了
米エンタープライズ決済大手NCRは13日、ビットコインATMオペレーターLibertyXを買収完了したことを発表した。これから、ビットコイン(BTC)を含む暗号資産(仮想通貨)の売買・送金機能を銀行や信用組合向けのATMや小売店のPOSシステム(商品が販売された時点の情報を管理するシステム)に統合する予定だ。
NCRとは
NCRとは、旧称:National Cash Registerのことで、1884年に創業された決済関連企業。主に銀行や信用組合に向けて、POSシステム、現金自動預け払い機、小切手処理システム、バーコードリーダー、オフィスの消耗品などを販売している。
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この買収に関しては昨年8月に報じられたもので、当時はLibertyXと決定的な合意に至ったことが発表された。また、LibertyXが提携するATMプロバイダーはCardtronicsで、NCRは昨年1月にCardtronicsを2,700億円で買収した経緯がある。CardtronicsのATMは全米のコンビニや薬局、スーパーなどで利用されている。
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NCRは今回の発表で、「当社はPay360プラットフォームでLibertyXの仮想通貨機能を銀行や小売店、レストランの決済端末に提供する」と説明した。NCRのATMは米国では約70%のシェアを占めており、140ヶ国で75万台以上運用されている。
NCRは仮想通貨業界への参入に対して積極的だ。昨年7月、同社は仮想通貨投資企業NYDIGと提携し、NCRのサービスを利用する全米650銀行の顧客に仮想通貨取引を提供する計画も報じられていた。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します