カルダノ基盤のAdaSwapが3億円調達 映画ワンダーウーマン主演女優など出資

AdaSwapが約3億円を調達

カルダノ(ADA)基盤のDeFi(分散型金融)及びDEX(分散型取引所)を目指すAdaSwapは3日、260万ドル(約3億円)の資金調達を行ったことを発表した。

この投資ラウンドを主導したのは、iAngels、Shima Capital、Pluto Digital、GBV、Stardust、Efficient Frontier、Finova、Banter Capital、Cotiなどの投資会社や、エンジェル投資家たちである。

さらに、映画「ワンダーウーマン」で主役を演じた女優のガル・ガドット(Gal Gadot)氏とその夫でプロデューサーのジャロン・ヴァルサーノ氏も出資したことで注目を集めた。両氏は「私たちにとって、これは、暗号資産(仮想通貨)の分野における素晴らしい投資機会だ」と述べている。

カルダノ創設者であるチャールズ・ホスキンソン氏も「ワンダーウーマンを私たちのコミュニティに迎え入れることができて嬉しい」とツイートした。

AdaSwapは、今回の資金調達により、カルダノのネットワーク上で分散型取引所の構築に取り組む。分散型取引所「AdaSwap DEX」の他にも、NFTマーケットプレイスや、ステーキング、高利回り流動性プールなどの機能をユーザーに提供することも予定している。

分散型取引所(DEX)とは

ブロックチェーン上に構築される非中央集権型取引所。「分散型取引所」の英訳である「Decentralized EXchange」から「DEX」とも呼ばれる。中央管理者を介さずに当事者間で直接取引を行うため、管理者に支払う手数料が不要で、その他に流動性が低い、秘密鍵をユーザーが管理するなどの特徴がある。

▶️仮想通貨用語集

独自トークンASWを導入

AdaSwapは、独自の仮想通貨ASWを導入する予定だ。カルダノのネットワークを土台として構築されるトークンで、他のすべてのカルダノ基盤トークンと互換性を持つ。

ASWトークンの保有者は、カルダノ基盤のトークン同士をAdaSwap DEXで自由に交換し、リアルタイムで裁定取引の機会を得ることができるという。ASWによる取引には、取引手数料もかからない見込みである。

また、AdaSwapは、2023年3月までにカルダノとイーサリアム(ETH)、BSC、キャスパートークンとのブリッジ(相互運用性)を実現する予定だ。

BSC(バイナンススマートチェーン)とは

イーサリアムの仮想マシンと互換性のある、仮想通貨取引所バイナンスの独自ブロックチェーン。

▶️仮想通貨用語集

AdaSwapは、カルダノ上に、第三者もそのプロジェクトを開発できるような、DeFiのエコシステムを構築していくとしている。

今後の行程としては、まずはNFTマーケットプレイスの構築を優先していくという。このNFTマーケットプレイスでは、有名アーティストがチョイスするNFTのコレクションもリリースされる見込みだ。

カルダノを基盤としたDeFiプロジェクトは、まだ発展を開始したばかりだ。

1月には、カルダノ初のメタバース(仮想現実)プロジェクトPavia.ioと、分散型金融プラットフォームSundaeSwapがローンチした。SundaeSwapのTVL(預け入れ総額)は、現時点で1億ドル(約115億円)以上に達している。

関連カルダノ基盤のプロジェクト、PaviaとSundaeSwapがローンチ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
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