CoinPostで今最も読まれています

カルダノ、ネットワーク容量を向上へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ブロックサイズなどを拡大へ

カルダノ「エイダ(ADA)」のブロックチェーンを開発するIOHKは2日、ネットワークのブロックサイズを11%増加させる予定だと発表した。また、1取引あたりのデータ量も拡大する。カルダノを基盤とするエコシステムの発展を背景とするものだ。

ブロックの総サイズは、現在の72キロバイトから80キロバイトに拡大し、これにより、さらに多くのトランザクションを処理することができるようになる見込みである。

ブロックは、ブロックチェーン上で確認・記録される取引の一まとまりのことで、サイズが大きくなれば、各ブロックにより多くの取引を含めることができる。

ブロックとは

仮想通貨の取引をまとめたデータであり、マイニング(採掘)の単位のこと。取引データのまとまりであるブロックをひとつひとつ連ねていくことでブロックチェーンとなる。

▶️仮想通貨用語集

さらにIOHKは、カルダノ・ブロックチェーンのスマートコントラクトプラットフォーム「Plutus」の性能を改良するための改善提案も実装する。

ネットワーク上の取引ごとのスクリプトメモリユニット(1つの取引に含めることができるデータ量)は、現在の1,250万ユニットから1,400万ユニットに増加するという。

IOHKによると、今回のブロックサイズと、メモリユニットの拡大により、dApps(分散型アプリ)のユーザー体験を向上させるとともに、ネットワーク全体の容量を増加させることができる。

アップデートは、日本時間で2月5日早朝に行われる予定だ。アップデート後、調整をさらに進める前に、IOHKは少なくとも5日間に渡って、ネットワークの反応を注意深く監視・評価する予定だとしている。

dAppsとは

オープンソースのブロックチェーンを利用して開発されるアプリのこと。「Decentralized Applications」の略で、日本語では「分散型アプリケーション」と呼ばれる。中央集権的な管理者がいないことが大きな特徴。最も普及しているのがイーサリアムのブロックチェーンで、ゲームや分散型取引所(DEX)などのアプリが開発されている。

▶️仮想通貨用語集

エコシステム拡大を念頭に、ネットワーク容量を拡大

今回の改善は、カルダノのネットワーク上で、dAppsやNFTのエコシステムが成長していくことを前提とした側面がある模様だ。IOHKは、「新しいdAppsの立ち上げや、大規模なNFTリリースの際には、ネットワークへの負荷が大きくなることが予想される」ともツイートしている。

1月に、カルダノを基盤とする分散型取引所(DEX)として、SundaeSwapがベータ版ローンチした。イールドファーミング機能も備えている。

同月には、メタバースプロジェクトPavia.ioのベータ版も立ち上げられた。ユーザーが、アバターを通して仮想空間で活動できるもので、仮想のランド(土地)も発売されている。

関連カルダノ基盤のプロジェクト、PaviaとSundaeSwapがローンチ

現在カルダノ・ネットワーク基盤で取引が行われているプロジェクトには、その他に分散型取引所MuesliSwap、NFTプラットフォームのJPG Store、CNFT.IOなどが挙げられる。

IOHKは、「エコシステムが拡大するにともない、セキュリティを維持しながら、処理速度やネットワーク容量を向上していく」と述べている。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
09:45
3兆円運用の米ミシガン州の退職年金、10億円以上のビットコイン現物ETF保有
仮想通貨ビットコインの現物ETFに対する米国の年金基金からの需要は増加傾向にある。運用資産総額3兆円に相当するミシガン州の退職年金はウィスコンシン州とニュージャージー州のジャージー市の年金基金に続き、ビットコインETFの株を保有していることを報告した。
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア