Facebookが仮想通貨広告『全面禁止』から規制緩和へ

フェイスブックが仮想通貨の広告規制を解除へ
米大手ソーシャルメディアフェイスブック(以下FB)社は27日、仮想通貨広告に対する「全面禁止」を改訂し、一部の広告を許可したと発表。改訂後も、ICOとバイナリーオプションに関する広告は依然として禁止対象に。

仮想通貨広告の規制見直し

米大手ソーシャルメディアフェイスブック(以下FB)社は27日に、自社サイトのfacebook businessにて、仮想通貨広告に対する「全面禁止」を改訂し、一部の広告を許可したと発表しました。

今回の公式発表にて、「全面禁止」のポリシーを改訂しましたが、ICOとバイナリーオプションに関する広告は依然として禁止対象に含まれるそうです。facebook businessからの抜粋は、以下となります。

「過去数か月間、我々は一部の広告を許可するために、実行されている禁止令を改善し、広告の正当性を確かめることに務めてきた。 6月26日(日本時間6/27)をもって現行のポリシーを更新し、「Pre Approved(事前許可)」の広告のみの再開を許可する。 ただし、ICOとバイナリーオプションを勧誘する広告は禁止のままとなる」

許可されるのは、仮想通貨取引所や仮想通貨関連サービスの広告のみとなります。

FB動機とは?

FBは今年1月、当時ICOの勧誘が過熱する中、詐欺広告の押し込みに恐れ、「全面禁止」を課した結果、仮想通貨業界から正当業務に対する「萎縮効果」となりかねないと批判されていました。

当時は、CEOのザッカーバーグ氏を含め、FBの経営陣は仮想通貨スペースに興味を持ち、またザッカーバーグ氏はFBシステムを仮想通貨の非中央集権技術で改善する意向を示しましたが、FBは自社サイトから競争相手を除外しようとしていると多くの業界メンバーに指摘されています。

また先月、同社が独自のブロックチェーン構築のために研究チームを立ち上げ、Coinbase社から役員まで取り入れたと報じされました。

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Facebook社のMarcus氏はブロックチェーン技術を活用するための研究チームを結成する意思をツイッターで発表しました。またザッカーバーグ氏も仮想通貨に関する分散型技術を研究していく意向を明らかにしました。

今後の展開

FBの全面禁止に続き、3月にグーグル社は今年の6月からICOや取引所を含む仮想通貨関連広告を禁止すると発表。

さらに、ツイッター社も3月に一斉に禁止すると宣言しましたが、今回のFBの予想せぬ動きが今後どのように波紋を呼ぶかは未知ですが、2017年に起きていた無法状態的なICO活動や業界全体が改善されつつあります。

各国で見られる規制への要求も増えている中で、広告収益を主としているソーシャルメディア界は前向きと言えるでしょう。

コンポスト関連記事:
2018年6月よりICO含む仮想通貨関連の広告禁止の規約が施工されることとなりました。Facebook社は1月末に仮想通貨の中でも特にICOに関する広告禁止を発表していたため、Googleも後を追うのではと以前より危惧されていた内容が実現した形になります。

Facebook Backpedals, Reverses Ban on Cryptocurrency Ads

JUNE 26, 2018 By Jack Mathis

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Twitter(ツイッター)が仮想通貨関連広告を禁止することを認めました。日本の仮想通貨関連広告については、日本の規制当局が認めた範囲については認められますが、それ以外は限定されるとのことです。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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