米共和党議員ら、フィデリティの確定拠出年金口座による仮想通貨投資を擁護 米労働局の確定拠出年金口座の投資対象制限に対抗

401k口座の投資対象制限に反対

米共和党のByron Donalds議員らは20日、401(k)などの年金口座での暗号資産(仮想通貨)投資制限に反対する法案を提出した。

退職金口座を通じてビットコイン(BTC)投資を開始する方針を4月末に表明したフィデリティ社に懸念を示す米労働省に対抗していく格好だ。

本日、私は「2022年金融自由法」の同僚法案を提出した。これはバイデン政権の労働省による401(k)口座の投資対象制限を撤廃する内容だ。

法案には、米ブロックチェーン党員集会に加盟するWarren Davidson議員やTom Emmer議員らも支持を示した。

経緯

米国の投資大手フィデリティは4月26日に401k口座を通じて、確定拠出年金口座の一部をビットコイン購入に充てる新プランを発表。開始はは2022年中旬を予定しており、初の導入企業はマイクロストラテジーとなっていた。

関連: 米フィデリティ、退職金口座でビットコイン投資可能に

上場企業としては最多のビットコインを保有するマイクロストラテジー社が社員の401kプランとしてビットコイン投資を導入する初の企業となる予定だったが、その後、米労働省のアリ・カワリ次官補代理はフィデリティの判断に懸念を表明。バイデン政権が暗号資産を規制する可能性が浮上した。

カワリ氏はフィデリティが退職金口座の20%を仮想通貨に投資することを可能にする点などを批判。また、米労働省傘下の従業員給付保障局(EBSA)は3月に401(k)口座での仮想通貨投資を制限するガイダンスを発令しており、金融自由法はこの制限に対抗する形で提出されていた法案だ。

関連:フィデリティの退職金口座ビットコイン投資、米労働省が懸念を表明

今回提出された同僚法案について業界団体のブロックチェーン協会のエグゼクティブ・ディレクターであるKristin Smith氏は以下のようにコメントした。

我々は消費者の退職金口座での投資対象に仮想通貨など幅広い選択肢を提供する2022年金融自由法を支持することを誇りに思う。

仮想通貨は個人に経済的将来のコントロールを可能にする。引き続き、政策立案者と連携して全てのアメリカ人がこの新興技術から恩恵を受けられる法案を支援していきたい。

401kとは

公的年金に加えて任意で加入できる企業年金の一種。企業が掛金を毎月積み立て(拠出)し、従業員(加入者)が自ら年金資産の運用を行う年金制度のことで、運用結果に基づいて年金給付額が決定される。

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画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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