イーサリアムL2「Optimism」、エアドロップ不正利用のアドレスを調査

Optimism、エアドロップの不正受け取り防止

暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のL2ソリューションを開発するOptimismは23日、エアドロップを不正利用しようとしている疑いのあるアドレスを調査し、配布対象リストから削除したと発表した。

Optimismは4月に、独自トークン「OP」を発行し、エアドロップを行うことを明かしていたところだ。

OPトークンの所有者はプロトコルのアップグレード等について投票権が与えられる。エアドロップは継続的に行われる予定で、関係者によると、1回目のエアドロップは5月末か6月に行われる可能性が高いという。

Optimismチームは次のようにツイートした。

私たちは、一回目のOPトークンエアドロップについて、シビル攻撃を行うものがいないかを入念に分析してきた。その結果、新たに1万7,000件のシビルアドレスを削除し、そこに配布されるところであった1,400万以上のOPトークンを取り戻した。

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Optimismとは

手数料を下げたり、処理速度を速めたりするため、イーサリアム用のL2ブロックチェーンを開発している企業。「オプティミスティック・ロールアップ」という技術を活用している。

▶️仮想通貨用語集

エアドロップへの「シビル攻撃」

バイナンスアカデミー」の説明によると、シビル攻撃とは通常、「攻撃者が複数のアカウント、ノード、コンピュータを作ってネットワークを支配しようとする攻撃」と定義される。

今回の場合は、あるトークンがエアドロップを行うことを予期した人々が、多数のウォレットを開設して該当プロジェクトのアプリを利用し、立ち上げたウォレットすべてで配布トークンを不正に受け取ろうとすることを指す。

Optimismチームによると、今回取り戻したOPトークンはすべて、1回目エアドロップに参加する他のユーザーの間で再分配されるという。

同チームは、シビル攻撃を行おうとしているアドレスを選別する上では細心の注意を払ったとしており、削除されたアドレスの一覧も公開した。

過去の事例

過去には、2021年5月にDeFiプロジェクトRibbon Financeのエアドロップにおいてシビル攻撃の事例があった。

Ribbon Financeにも投資を行っていたベンチャーキャピタルDivergence Venturesのアナリストと関連するウォレットに、様々なウォレットから702イーサリアム(ETH)が送金されていたが、これは、RBNトークンのエアドロップを複数ウォレットで受け取り、それを売却した利益だった。

その後、仮想通貨コミュニティからの反発を受けて、Divergence Venturesは702ETHをRibbon Financeに返している。

エアドロップとは

仮想通貨の認知度向上など、マーケティングを目的としているケースが多い。ブロックチェーンがハードフォークして、新しい仮想通貨が生まれた場合にもエアドロップを行う場合がある

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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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