三井物産デジタルコモディティーズ、販売開始から1億円相当のジパングコイン(ZPG)を発行
開始から3ヶ月の取引状況
三井物産デジタルコモディティーズ株式会社は31日、金(ゴールド)を裏付け資産とする暗号資産(仮想通貨)「ジパングコイン(ZPG)」の情報開示を発表した。
発行から3ヶ月で、9514万円相当のZPGを発行したことを明らかにした(17日時点)。
ジパングコインに関するデータは発行元の三井物産デジタルコモディティーズ株式会社が定期的に行う情報開示の一環として行われた。2月17日から5月17日の期間で同社は12,419ZPGを発行した。
ZPGの取引価格は平均で7,505円、最高値は8,201円を記録。最大の取引は874万円相当の1,100ZPGを7,971円時に購入したものだった。
ジパングコインとは
ジパングコインはゴールド価格との連動を目指す新型の仮想通貨で、1ZPGにつき金1グラムを三井物産が発行する仕組みとなっている。取引は500円から購入可能で、基盤技術にはbitFlyerの関連企業が開発した独自ブロックチェーン「miyabi」を採用。
ジパングコインの独自性について、三井物産デジタルコモディティーズの辰巳喜宣氏はConnecTVに対して「ビットコイン(BTC)と連動していない点」を挙げていた。大半のアルトコインがビットコインと高い相関性が目立つ中、リスクオフ資産として定評のあるゴールドと連動する暗号資産を提供している。
発行主体の三井物産デジタルコモディティーズは暗号資産交換業者としての登録を取得しておらず、取引などは提携企業のデジタルアセットマーケッツが担当する。
ジパングコインの取引・購入は仮想通貨交換業者の株式会社デジタルアセットマーケッツから可能。同社は2月末に日本取引所グループ(JPX)から3.6億円の少数持分出資を受けていた。
長期的には国内の仮想通貨取引所での上場を目指している。
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