ゴールドマン・サックス、FTXのデリバティブを導入か
デリバティブ取引機能を導入か
米金融大手ゴールドマン・サックスは大手暗号資産(仮想通貨)取引所FTXと協業し、デリバティブ取引の機能を導入する事業を進めているようだ。Baron’s誌が1日に報じた。
Baron’sが入手した情報筋の内容によると、ゴールドマン・サックスはFTXと交渉中のFCM(CFTC認定の先物取引業者)の1社であり、FTXとの統合計画に関しては、先物の直接取引、顧客の紹介、取引所へのオンランプとしての役割、あるいは顧客に対する資本の上乗せなどが考えられるという。
FTXは現在米国でデリバティブ取引に特化した「FTX US Derivatives」をもって、FCMを介さずにデリバティブ取引を自社プラットフォームで直接清算できるようにCFTCに働きかけているところだ。
FTXの提案については、CFTCはこれまでCMEやJPモルガンなどの大手FCMやFTXの経営者、専門家などを招待し、円卓会議を開催した背景がある。なお、CMEはFTXの提案に反対している。
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ゴールドマン・サックスとFTXの協業の可能性については4月にも報じられていた。当時はゴールドマン・サックスのデービッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)とFTXのサム・バンクマン・フリードCEOが、3月にカリブ地方で「両社の協業の可能性、仮想通貨の規制対応、FTXの資金調達」について会合を開いたことが明らかになっていた。
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