ティファニー、初のNFTコレクションをリリース CryptoPunksがモチーフ

CryptoPunksモチーフのペンダント

高級ジュエリーメーカーのティファニーは1日、CryptoPunks所有者向けに、初のNFT(非代替性トークン)コレクションをリリースすることを発表した。

CryptoPunks所有者が持つNFTをティファニーの職人が物理的なペンダントとして再現し、そのペンダントのNFTバージョンも付属してくるものである。

CryptoPunksとは

NFTアートの一種で、宇宙人など様々な個性あるキャラクターの作品が人気を博している。Larva Labsが発行する人気NFTシリーズ。収集可能なNFTプロジェクトの先駆けで、2017年に1万体のキャラクターNFTの無料配布が行われたことを始まりとする。イーサリアムブロックチェーン上で所有権の証明を行う。

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このペンダントコレクション「NFTiff」は、NFT、物理的なペンダント、配送料などをすべて含め1つ30イーサリアム(ETH)で販売される予定だ。コレクションは250セットのみの限定発売で、一人あたり最大3セットまで購入可能である。

ティファニーは、ペンダントを作る上で、元になるNFTに最も類似した宝石やエナメルカラーを選択。それぞれの作品には少なくとも30個の宝石やダイヤモンドが使用される。宝石の種類としては、サファイア、アメジスト、スピネルなどが用いられるという。

ペンダントの長さはデザインによって異なるが、長さ約30mmで幅は20~30mm。素材はローズゴールドまたはイエローゴールドである。

デジタルの「NFTiff」は、イーサリアムブロックチェーン上のNFTとして、最終的に作成完了すると閲覧できるようになり、物理的なペンダントの方は2023年初頭に配送される見込みだ。

「NFTiff」を購入できるのは、制裁対象国リストに掲載されていない世界中のユーザー(18歳以上)で、配送と法的遵守に関する情報を適切に記入する必要がある。 日本時間で2022年8月6日より販売開始となる予定だ。

4月にアンケートを実施

今回のリリースに先立ち、ティファニーのアレクサンドル・アルノー副社長は4月、ツイッター上でNFTについてのアンケートを取っていた経緯がある。

「ティファニーは、CryptoPunksのカスタムメイドペンダントを作るべきか?」という質問に対して、4,400票以上の回答が寄せられ、約80%が「作るべき」と答えていた。アルノー氏自身もCryptoPunksを所有しており、アイコン画像としても使っている。

アルノー氏の持つ「CryptoPunks #3167」を元に作成された物理的ペンダントを、アルノー氏は試作品として公開していた。

トム・サックス氏のNFTを購入

ティファニーは4月、現代美術家トム・サックス氏のNFTを購入していた。「Rocket Factory(ロケット工場)」というコレクションから、「Okapi」と名付けられたNFTを約4,700万円で入手したもの。このNFTは、現在ティファニー公式ツイッターアカウントのアイコンとしても使用されている。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
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