仮想通貨エイダ関連のIOG、米スタンフォード大学に6億円寄付・開発ラボ設立
IOGとスタンフォード大学
暗号資産エイダ(ADA)の開発企業である「Input Output Global(IOG)」が、ブロックチェーンのリサーチセンター「Stanford IOG Research Hub」設立に向けて、スタンフォード大学に3年間で約6億円(450万ドル)を出資することが明らかになった。
29日にキックオフイベントが開かれ、IOGの共同創業者兼CEOを務めるCharles Hoskinson氏とAggelos Kiayasチーフリサーチサイエンティスト、そしてスタンフォード大学の教授ら6名がリサーチハブのビジョンと目標を共有した。同じメンバーが運営委員会を構成する。
リリースによると、Stanford IOG Research HubはIOGとスタンフォードの学者が集い、ブロックチェーン業界全体に影響を与えるリサーチプロジェクトを支援する。教員、学部生、大学院生の申請を募集しており、資金提供を行っていくという。
IOGはカルダノブロックチェーンの技術開発に関する学術的アプローチを促進するため、以前から世界各地の大学との共同プロジェクトを進めてきた。
公式サイトによると、これまでにエジンバラ大学、東京工業大学、ワイオミング大学、アテネ大学、コネクティカット大学等と連携してきた。21年には、 Hoskinson氏がカーネギーメロン大学(CMU)に約27億円(2,000万ドル)を提供して「Hoskinson Center for Formal Mathematics」を設立していた。
20年2月には、米ワイオミング大学ブロックチェーン研究開発ラボに50万ドルの寄付を行い、カルダノ研究センターを設立。同ラボは、カルダノのスマートコントラクト技術であるプルータス(Plutus)の開発施設を備え、カルダノのブロックチェーン開発者にコードを書くための応用研究室と、新しいソリューションを試すためのツールやリソースを提供する。
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Vasilハードフォークの準備
ADAの「Vasilハードフォーク」を控える中、開発が順調に進んでいることが伝えられている。ステークプールオペレーター(SPO)の約40%がリリースされた最新ノードを実行しており、メインネットブロックの閾値である75%を目指すという。また、ADA流動性の約80%を占める25の取引所と、TVL(ロックアップされた総価値)でトップ10のDeFi(分散型金融)アプリケーションが、アップグレードをサポートすることを確認した後に、ハードフォークを実行する事になる。
Vasilハードフォークではネットワーク処理性能の大幅な更新、dApps開発者向けのPlutusスマートコントラクト言語の改善、そしてノード間でのブロック伝送効率の向上などが見込まれている。
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