仙台市、Astar Japan Labに参画|自治体の参加は2例目
行政として2例目
国家戦略特区の宮城県仙台市は1日、「アスタージャパンラボ(Astar Japan Lab)」への参加を発表した。仙台X-TECHレクチャーシリーズ Vol.2にて明らかとなった。
仙台市の担当者はWeb3を通じた取り組みを通じて、日本の発展に貢献していく意欲を示した。
仙台市は10月中旬、日本政府に仮想通貨税制やDAO(自律分散型組織)の法的立ち位置などに関する「Web3規制改革案」を提出したばかり。Web3に着目する要因として「新たなデジタル経済圏を生み出すことにより、新しい資本主義の実現に資するイノベーションの創出を図る」と説明していた。
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Web3とは
ウェブ3.0(Web3.0)は、Web1.0およびWeb2.0に続く、ウェブサイトおよびインターネットの潮流、特徴および構造を表している概念。代表的な特徴は、仮想通貨ウォレットを利用したdAppsへのアクセスなど、ブロックチェーンをはじめとする分散型ネットワークのユースケースがある。
▶️仮想通貨用語集
行政および自治体としてアスタージャパンラボへの参加は2例目。初事例は先月、福岡市が表明したばかりで、11月下旬から本格稼働を予定している。
なお、福岡市と仙台市は双方とも国家戦略特区である共通点を持つ。
アスタージャパンラボとは
アスタージャパンラボはアスターネットワークおよびシデンネットワークを活用したサービス開発やビジネス創出に関わる事業者を支援するコンソーシアム組織。「必要な情報の調査・研究、知見の集約、意見交換」を行うことでアスター経済圏の発展を支援する。
主な活動内容は以下の通りだ。
- アスターネットワークを活用した日本でのビジネス機会の創出
- ブロックチェーン・NFTの活用ケースを提案
- ソリューションプロバイダーとの引き合わせ
- 国内発Web3スタートアップに向けた海外VCの紹介
- 参加者向けのAstar利用事例の共有・勉強会
- Astarコミュニティやアンバサダーとの提携
2022年6月に設立された同コンソーシアムにはdouble.jump.tokyoやtofuNFT、電通、博報堂、ソフトバンクやPwCなど多数の国内企業が参画している。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します