仮想通貨取引所ジェミナイ、利回りサービス償還に向け解決案を提出

顧客資産の返還へ

大手暗号資産(仮想通貨)取引所Gemini(ジェミナイ)は20日、償還を停止している利回りサービス「Gemini Earn」について、解決案を策定したことを発表した。

金融アドバイザーのHoulihan Lokey社が、償還停止の原因となっている融資企業「Genesis Global Capital(Genesis)」と、その親会社である「Digital Currency Group(DCG)」に解決案を提出。解決案の具体的な内容は明かされていないが、GeminiのCameron Winklevoss共同創設者は、今週に最初の回答をもらえる見込みだと説明している。

DCGとは

金融システムの改善をミッションに掲げる仮想通貨・ブロックチェーン企業。Genesis以外に、米資産運用企業「グレースケール」や米メディア「CoinDesk」らを傘下に持つ。

▶️仮想通貨用語集

仮想通貨取引所FTXが破綻したことが影響し、Genesisが出金や償還などのサービスを停止したのが先月16日。Gemini Earnは、Genesisのローン機能を利用していたとみられ、同時にGemini Earnの償還も停止している。

その後、今月3日にはGenesisとDCGが、Geminiに約1,200億円(9億ドル)の負債があることが報じられた。その際、Geminiは臨時の債権者委員会を結成。Houlihan Lokey社がこの債権者委員会のアドバイザーを務めている。

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Houlihan Lokey社は、債権者側の金融アドバイザーサービスなどを提供する投資銀行。過去にはリーマン・ブラザーズの破綻処理もサポートした。

Geminiは公式ウェブサイトで情報を更新。17日には、Houlihan Lokey社が、GenesisとDCGにおける流動性の問題を解決するための計画を策定していることを報告していた。

顧客の資産返還を最優先して、Geminiは現在も、GenesisやDCGと対話を継続。できるだけ早く解決策を見つけると説明している。

Genesisの状況

Genesisから新しい公式発表はないが、同社の広報担当者は「破産を申請することなく、現在の状況を解決すること」を目指していると過去に述べている。同社デリバティブ部門は、FTXが経営危機にともなって口座を凍結したことにより、約230億円(約1.75億ドル)相当の資金がFTXに拘束されているという。

またGenesisについては、先月25日に、米規制機関が同社を調査していることが報じられた。アラバマ州など複数州の当局が、他の企業への調査と合わせ、Genesisについても「仮想通貨企業同士のつながり、個人投資家とのつながり、証券法に違反した可能性」について調べている。

本内容を報じたBarron’sによると、アラバマ州はGenesisが「適切なライセンス登録を行わずに、住民を仮想通貨関連証券への投資に勧誘した可能性」に焦点を当てているという。

関連米規制機関、Genesis Capitalを調査か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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