コインチェック、The Sandbox上「Oasis TOKYO」でクリエイターコンテスト開催 ボクセルアートを募集
Oasis TOKYOのクリエイターコンテスト
国内暗号資産(仮想通貨)取引所コインチェックは23日、NFT(非代替性トークン)ゲーム「The Sandbox」上に構築しているメタバース(仮想空間)都市「Oasis TOKYO」で、クリエイターコンテストを開催することを発表した。
Oasis TOKYOは「2035年の近未来都市」をコンセプトに、The Sandbox(SAND)上の土地「LAND」に構築された仮想都市。日本の象徴的な街並みの中に、美術館やステージなどのイベント施設を設置し、「さまざまな分野のアーティストとファンとの交流や企業のコミュニティ育成の場」を提供する。
今回発表されたクリエイターコンテストは、Oasis TOKYOの「実験解放区」という特別なエリアを舞台に、テーマ―に沿ったボクセル(三次元画像)アートを募集。『The Sandbox』のボクセルモデル製作ツール「VoxEdit」を使用することが条件となる。
優秀・入賞作品は、NPC(プレイヤーが操作しないキャラクター)として実験解放区に設置されるほか、優秀作品受賞者にはThe Sandbox内の土地「LAND」が授与される。
コンテストのテーマ「自己を解放し、なりたい自分を表現しよう!」は、年齢、性別、肉体の制約を超えた、どんな姿にでもなれるという、メタバースの特性にフォーカス。現実社会では実現できないような、未来志向の新たなコミュニティ、人との交流を再構築することを目指すという、実験解放区のコンセプトに基づいている。
審査員は、元俳優として知られ、The Human Miracle株式会社代表取締役、及びOasis TOKYOクリエイティブディレクターを務める小橋賢児氏、国際フェンシング連盟(FIE)の副会長で08年北京、12年ロンドン五輪銀メダリストの太田雄貴氏、ボクセルアーティストVEN Mashu(ベン・マシュー)氏、そしてコインチェックの天羽健介常務執行役員が務める。
本コンテストの応募期間は、2022年12月23日~2023年2月1日23:59、結果発表は2023年2月下旬〜3月上旬ごろを予定している。
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The Sandboxとは
The Sandbox(ザ・サンドボックス)は、暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)ブロックチェーン上に構築されたメタバース系ブロックチェーンゲーム。プレイヤーは仮想空間でイベントを楽しんだり、アイテムを作成してNFTとして発行・販売できる。
また、事業者や有名人はゲーム内区画でアトラクションを設置したり、コンサートを開催したりできる。22年2月には大手ファッションブランドの「グッチ」がLANDを購入したことを発表。3月には、以前より開発会社への出資を行う大手ゲーム企業スクウェア・エニックスが提携を発表したほか、エイベックス・テクノロジーズ株式会社が「ザ・サンドボックス」内に「エイベックスランド(仮称)」の建設計画を明かした。
コインチェックは、複数のメタバース系ブロックチェーンゲームにて都市開発プロジェクト「Oasis」をシリーズ展開している。同社は22年1月から「The Sandbox」で「Oasis TOKYO」の制作を開始し、22年3月から「Decentraland」上で「Oasis KYOTO」の制作を開始。7月には「BAYC」など人気NFT(非代替性トークン)コレクションを手掛けるYuga Labsのメタバース「Otherside」内に「Oasis MARS」を制作するプロジェクトを開始した。
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なお、The Sandboxの親会社、香港のWeb3大手企業アニモカブランズの会長を務めるYat Siu氏は、Darewise EntertainmentのBenjamine Charbit(@Ben_Charbit)氏と共に、第2回「GM Radio」に出演。GM Radioは、CoinPostが新設したグローバル版であるCoinPost Globalで、アーカイブの視聴が可能だ。
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