大阪万博の企画プロデューサーを務める
国内暗号資産(仮想通貨)取引所コインチェックを運営するコインチェック株式会社は20日、メタバース(仮想現実)都市「Oasis TOKYO」のクリエイティブディレクターに小橋賢児氏が就任したと発表した。
ザ・サンドボックスはメタバース内で立方体を組み合わせて作るボクセルアート系のNFT(非代替性トークン)ゲーム。仮想土地を所有してゲームや施設を構築・提供したり、NFT化したゲームアイテムを電子市場で販売したりして楽しむことができる。
「Oasis TOKYO」は、同プラットフォームの上の仮想土地「LAND」に、コインチェック社が建造を進めているバーチャル上の都市。
「2035年の近未来都市」をコンセプトに、日本の象徴的な街並みの中に、美術館やステージなどのイベント施設が設置される。
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今回、クリエイティブディレクターに就任した小橋氏は、芸能界で俳優として活動した後、ディレクター業に転身したという経歴を有する。2021年に行われた、東京2020パラリンピック競技大会閉会式のショーディレクターを担当し、現在は2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の催事企画プロデューサーも務める人物だ。
同氏は、「Oasis TOKYO」のクリエイティブディレクターとして、ユーザー体験のコンセプトやストーリーの策定に携わる予定。
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コインチェック社は、「小橋氏との協働により「Oasis TOKYO」を独自の世界観やストーリーを持つメタバースとすること」を目指すと説明。都市を訪れるユーザー向けの豊かな体験価値・コミュニティを創造していくと、プレスリリース上で述べた。
ファッションブランドとも提携
コインチェック社の仮想都市プロジェクトは、「Oasis TOKYO」以外にも複数の計画が他メタバース上で進められている。
現在(22年9月)は同都市に加えて、「Oasis KYOTO(Decentraland)」、「Oasis MARS(Otherside)」の建造計画が一般公開を目指して進行中だ。
「Oasis」プロジェクト全体の展開も広がっており、22年9月2日には、ファッションブランド「TOMO KOIZUMI」(トモ コイズミ)」のコラボレーションが決定したことが発表された。「Oasis」3都市での、同ブランドのファッションショー実施を目標とする方針が公表されている。
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