Moonbirds NFT手掛けるProof、大手エージェンシーと契約

ProofがUTAとエージェンシー契約

イーサリアム基盤の大手NFTコレクションMoonbirdsを手掛けるスタートアップProof社が、米ユナイテッド・タレント・エージェンシー(UTA)と契約したことが6日に明らかになった。

UTAは、ハリウッド4大エージェンシーの一つ。過去1年間にNFT市場の取引量が沈静化する一方で、UTAはWeb3産業へ継続的にコミットする姿勢を示している。同社はProofのさらなるリーチ拡大に向けて支援していくという。

Proofはメタ(旧フェイスブック)の初期投資家で知られるKevin Rose氏が立ち上げた企業。Proofが手掛けるPFP(プロフィール画像)系NFTシリーズ「Moonbirds」は、レアリティや個性がそれぞれ異なる10,000体のフクロウから構成される。

Rose氏はツイッターで、重要なパートナーシップ獲得に向けて交渉を進めていると示唆した。

Moonbirdsを既存のWeb3オーディエンスをはるかに超えてスケールさせ、グローバルブランドへと変貌すべくパートナーシップに注力する。

Proofは22年夏に著名な大手ベンチャーキャピタルa16zが主導するシリーズA投資ラウンドで5,000万ドルを調達。22年9月には、コインチェックのNFT(非代替性トークン)マーケットプレイス「Coincheck NFT」でMoonbirdの取扱いが開始された。

関連:Moonbirds発行組織、a16zなどから70億円調達

UTAとは

セレブリティのタレント・マネジメント事業者は、芸術分野、スポーツ、ビジネスのさまざまな分野に関連するタレントとエージェント契約を結び、ライセンス、ポートフォリオ、PR、デジタルプレゼンス、メディア露出を含むトータルマネジメントサービスを提供する。

Market Reportsによると、タレントマネジメントの世界的な市場規模は、2021年の151億670万ドルから、2027年までに20億8400万ドル(2750億円)に達すると予想されている。

1991年設立のUTAは1400人以上のスタッフを有し、2018年に企業評価額7.5億ドル(約1000億円)を記録。Rose氏は複数のエージェンシーと交渉した中で、UTAは「我々のブランドを新しい市場に押し出すのにユニークな立場にあることは明白だった」と加えた。

UTAは早期からWeb3部門を構え、タレントとのマネジメント契約を獲得してきた。ポートフォリオには、18歳のNFTアーティストDiana Sinclair氏のNFT、著名なNFTコレクションCryptPunksやDeadfellazなどがある。UTAは、Rose氏とProof社のWeb3事業のメディア露出を管理する方針だ。

データサイトCoinGeckoによると、Moonbirdsのフロアプライス(底値)は過去1週間にイーサリアム(ETH)建てで30%上昇して10.1 ETH(約170万円)となっている。週間出来高は598 ETH(1億円)と前週比160%増加した。

Kevin Rose氏はまた、ソーシャルニュースサイト「Digg」のほか、Revision3、Pownce、Milkの創業に携わった連続起業家として有名。True Venturesのパートナーを兼務する。公式によると、投資ポートフォリオにはArt Blocks(ジェネラティブアートNFT)、Blue Bottle(飲料)、Medium(メディア)、Ripple(国際送金)、Solana(L1チェーン)といったプロジェクトが並ぶ。

関連:Coincheck NFT(β版)、「Moonbirds」の取扱い開始へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
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