「Moonbirds Mythics」は来年発行予定
NFTコレクション「Moonbirds」などを発行する組織「Proof」は30日、シリーズAラウンドで70億円(5,000万ドル)を調達したことを発表した。
ラウンドを主導したのは、シリコンバレーVC大手a16zで、Collab+CurrencyやFlamingo DAO、SV Angel、VaynerFund、Seven Seven Sixも参加。Seven Seven Sixは掲示板大手のRedditの共同創設者Alexis Ohanian氏がローンチしたベンチャーキャピタルで、4月にはProofの1,000万ドル調達ラウンドを主導した経緯がある。
ProofはVCベテランKevin Rose氏によって立ち上げられた組織で、「PROOF Collective」と「Moonbirds」というNFT会員証を発行。また、5月にはMoonbirdsの保有者に「Oddities」という別のNFTコレクションがエアドロップされた。
関連:初セール実施の新NFTシリーズ「Moonbirds」、週間取引量1位で300億円規模を上回る
Moonbirdsの知的所有権めぐる反発
Proofは発行当初、MoonbirdsとOdditiesのIP(知的所有権)については「IPはユーザーのもの」と規定したが、今月上旬にそのライセンスをクリエイティブ・コモンズ(CC0)に変更したためコミュニティから反発され、Moonbirdsの価格は大きな影響を受けていた。(クリエイティブ・コモンズ(CC0):著作権者が権利を放棄して使用に関する制限が一切ない)
それらの状況を改善するために、Proofは今回の調達発表に際し、商標権やプロジェクト資金を管理する「Moonbirds DAO」という組織をオープンする予定と、MoonbirdsとOdditiesの保有者向けの新たなコレクション「Moonbirds Mythics」を来年発行する予定も明かした。
関連:NFTの知的財産権は誰のものか=Galaxy Digitalリサーチ