新たなNFTシリーズ
フクロウをモチーフにした新たなNFT(非代替性トークン)プロジェクト「Moonbirds」が注目を浴びている。
NFTシリーズ「Moonbirds」は先週末、初のNFTセールを実施し、10,000点のNFTが全て完売した。
NFTデータサイトCryptoSlamの統計によれば、16日に開始した同プロジェクトの売上330億円(約86,480ETH)は主要NFTコレクションの取引量を大きく上回っており、週間の出来高ランキング1位にランクインした。2位の「Mutant Ape Yacht Club(MAYC)」と9倍差の取引量となっている。
また、日本時間18日にはMoonbirds作品が5,200万円相当の135ETHで取引されたことが確認されている。22年1月以降、NFT市場全体の月間取引量が右肩下がりに萎む中、Moonbirdsの取引量増加が目立つ。
Moonbirdsとは
MoonbirdsはPFP(プロフィール画像)系のNFTシリーズ。レアリティや個性がそれぞれ異なる10,000点のフクロウから構成されており、NFT保有者は限定クラブ「PROOF Collective」への会員権や限定ディスコードへのアクセス権などの特典がもらえる。
また、Moonbirdsはネスティングと呼ばれる独自の機能を有しており、NFTをウォレット内で保有する期間に応じて、付与されるエアドロップなどの報酬と共にネスト(巣)がアップグレードされていく仕組みとなっている。
NFTは全てイーサリアム(ETH)ブロックチェーン上で発行されており、各NFTの知的財産権(IP)は保有者に属する。
独自のメタバース構想も
長期的には、Moonbirdsを手かげるPROOFチームは、独自のメタバース構想「Project Highrise」も控える。「果てしなく続く」従来のメタバースとは違い、Moonbirds保有者が最初にアクセスできるものを予定しているという。
メタバースとは
インターネット上に構築された、多人数参加型の3次元仮想現実世界のこと。アバターを使い、様々な楽しみ方ができる。例えば、『The Sandbox』というゲーム内のメタバースでは、ボクセルアート制作ツールやゲーム制作ツールが提供されており、ユーザーはそのなかで自作のゲームや施設を作ることができる。
▶️仮想通貨用語集
関連:次世代の仮想空間サービス「メタバース」とは|ブロックチェーンとの関係も解説
関連:「NFTを国の成長戦略に」自民党デジタル社会推進本部・平将明議員インタビュー