21000ドル台維持のビットコイン、市場心理指数は9ヶ月ぶり「中立」水準へ
マクロ経済と金融市場
17日の米NY株式市場では、ダウは前日比391ドル(1.1%)安で取引を終えた。
金融大手ゴールドマン・サックスの決算発表で、株価が前日比6.44%安となったことも響いた。
米金融当局の金融引き締めやウクライナ情勢など地合い悪化の影響を受け、M&A(合併・買収)や資金調達などの企業活動が大幅鈍化。ゴールドマン・サックスの主力事業である投資銀行やトレーディング部門の収益が大きく落ち込んだ。
10日には、米国経済がリセッション(景気後退)に陥るリスクに備え、2008年のリーマン・ショック以来最大規模となる3200人のリストラ計画が明らかになっていた。
一方、個別株では米最大手取引所コインベース株が前日比8.3%高と続伸したほか、ビットコインを大量保有するマイクロストラテジーが8.7%高、マイニング関連企業のHut 8が17%高に。売られすぎ水準にあった暗号資産(仮想通貨)関連銘柄を中心に見直し買いが入り、同セクターは全面高となった。
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仮想通貨市況
暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインは前日比0.29%高の21,170ドル。下値を切り上げながら底堅く推移するものの、相場の底入れ局面にあるか否かについて市場の意見は真っ二つに割れている。
海外のアナリストDonAlt氏は強気に転じた一人だ。
週足終値が主要ラインの19,300ドルを超えて推移していることを重視。今後18,000ドルのサポートライン(下値支持線)を下回るか、32,000ドルまで上昇後に大幅な弱さを示さない限り、“Buy”を維持するとしている。
一方、過熱感を示す日足RSI(相対力指数)が、すでに買われすぎ水準にあることを指摘。調整は必要としている。
弱気派のThe Wolf Of All Streets氏はBTCの週足分析において、上方へのブレイクアウト後に大幅反落する“ブルトラップ(強気の罠)”との見立てを示した。
いずれにせよ、日本時間2月2日4時に予定される米連邦公開市場委員会(FOMC)の発表次第なところは否めない。市場は0.25%の利上げ幅縮小を織り込みつつある。
なお、市場心理を示すFear and Greed Indexは、昨年4月以来9ヶ月ぶりに「恐怖(Fear)」ゾーンを抜け出し、「中立(Neutral)」を示す50台に達した。
同指標は、22年5月のテラ(LUNA)ショックを経て仮想通貨市場が暴落して以降、「極度の恐怖」の滞在期間が史上最長となっていた。
アルトコイン相場
国内取引所にも上場するポリゴン(MATIC)のハードフォーク「Polygon Delhi Fork」が完了した。
ベースフィー変動率の半減(12.5%→6.25%)による取引手数料(Gas代)減少のほか、チェーンの再編成(reorg)リスク対応により、トランザクションのファイナリティ改善を目指す。
関連:ポリゴン(MATIC)、ハードフォーク目処は1月17日に
また、バイナンスは17日、ビルドアンドビルド(BNB)コインの自動バーン(焼却)完了を報告した。
焼却量は2,064,494BNB(約800億円)に及び、一部は20年9月に導入された「Pioneer Burn Program」に基づき実行された。
Pioneer Burn Programは、空のスマートコントラクトアドレスにBNBが誤送付された場合そのトークンを次期焼却量に含み、条件を満たしたユーザーには紛失分のBNBを補償するもの。
BNBはイーサリアムのERC-20規格で発行された銘柄。BNBチェーン「BSC(旧バイナンススマートチェーン)」のネイティブトークンであり、取引所トークンの代表格。
GMラヂオのアーカイブ公開
今回の特別ゲストは、Web3(分散型ウェブ)大手企業アニモカ・ブランズの会長を務めるYat Siu氏と、Darewise EntertainmentのBenjamine Charbit氏が参加。Web3ゲーム・NFTの今の課題やDarewiseの自社タイトル第一弾「Life Beyond(ライフ・ビヨンド)」、そして業界の展望について語っている。
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