3メガバンクら国内企業10社、Web3技術を活用してメタバース基盤構築へ
Web3技術も活用
3メガバンクや富士通ら国内企業10社は27日、「ジャパン・メタバース経済圏」の創出に向けて基本合意書を締結したことを発表した。
各社の技術やサービスを結集し、企業向けのオープン・メタバース基盤「リュウグウコク(仮)」を構築する。リュウグウコクによってプラットフォーム内のメタバース同士の連携や、異なるメタバースプラットフォーム同士の相互運用を実現。リュウグウコクには、Web3技術も導入する。
上記はリュウグウコクのイメージ画像。利用企業はリュウグウコクを活用することで新しい社会インフラを作り、情報発信やマーケティング、働き方改革などの企業DX(デジタル・トランスフォーメーション)と、消費者EX(エクスペリエンス・トランスフォーメーション)を実現していく。
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今回の基本合意書に参画した企業は以下の10社。
- JCB
- みずほフィナンシャルグループ
- 三井住友フィナンシャルグループ
- 三菱UFJフィナンシャル・グループ
- りそなホールディングス
- 損害保険ジャパン
- 凸版印刷
- 富士通
- 三菱商事
- TBT Lab
上記企業の中で、Web3関連の取り組みを行うのは、三菱UFJと損害保険ジャパン、富士通。内容は以下の通りである。
- 三菱UFJ:Web3型メタバース金融機能を提供
- 損害保険ジャパン:Web3時代に向けたリスク分析および保険開発
- 富士通:デジタルデータ権利管理などWeb3関連技術の提供
今回の合意の背景には、企業や行政機関において、仮想領域を活用したDXの需要が急速に高まっていることがあるという。今後の計画は、2023年夏をめどにメディア発表会の開催を予定。今回の構想に賛同する企業を広く募り、経済圏を拡大していく計画だ。メタバース事業に参入する企業にリュウグウコクの利用を促し、事業や利用者の効率性や利便性を向上させる。
メタバースとは
インターネット上に構築された多人数参加型の3次元仮想現実世界のこと。アバター(分身)を介してゲームで遊んだり、音楽ライブに参加したり、会社の会議に出席したりするなど、様々な利用方法がある。
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リュウグウコクとは
リュウグウコクの構築には、TBT LabグループのJP GAMESが開発したメタバース向けフレームワーク「PEGASUS WORLD KIT」を活用。リュウグウコクは企業向けの基盤だが、ファンタジーな世界観を持ち、オンライン異世界ロールプレイングゲーム(RPG)の要素を取り込んでいるという。
利用するユーザーは異世界を旅するRPGの感覚で、様々なコンテンツやサービスとの出会いを楽しむ仕組みになっている。
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また、上述した10社が協力し合って、本人認証、各種決済、データ基盤、保険などを安全に利用できるようにしたと説明。ジャパン・メタバース経済圏は、日本だけでなく、グローバル展開も視野に入れている。
暗号資産(仮想通貨)・ブロックチェーン領域から注目される点の1つが、導入されるソリューションの中に「MULTI MAGIC PASSPORT(MMP)」があること。MMPはメタバースを自由に行き来するための決済機能付き身分証明証で、ID認証・決済手段に加え、NFT(非代替性トークン)など、ユーザーが仮想世界で過ごすために有益な情報を登録することができるようになっている。
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今回の参加企業10社は、デジタル庁Web3.0アドバイザーを務める田畑端氏の「ゲームの力で日本をアップデートする」というコンセプトに基づき、ゲーミングテクノロジーを活用した産業DXの取り組みに賛同。田畑氏はJP GAMESの創設者で、過去にはスクウェア・エニックスで「ファイナルファンタジー」のディレクターを務めた経歴を持つ。
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