イーサリアムL2「Starknet」、分散型の運営を開始へ

分散型の運営を開始へ

暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のL2ネットワーク「Starknet」は15日、分散型の運営を開始することを発表した。

昨年発表された独自トークン「STRK」の委任者による運営を開始。これによって、コミュニティがStarknetの運営について投票を行えるようになる。STRKトークンはまだローンチされていないため、委任者は申請制となる。一方で、分散型の運営はまだ第一段階で、まずはプロトコルのアップグレードに関する投票に特化していくとした。

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Starknetとは

ZKロールアップという技術を導入した、パーミッションレス(自由参加型)のL2ネットワーク。ゼロ知識証明を活用し、トランザクションの一部をオフチェーンで処理することによって、ネットワークの混雑解消を図る。

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最初にコミュニティ投票が行われるのは、「Starknet Alpha v0.11.0」のローンチである。今後のStarknetのバージョンアップグレードは全て、まずはGoerliテストネットで実施。そして、テスト状況を見ながらそこから6日の間に、アップグレードを行うかコミュニティが投票する仕組みだ。

この6日間の投票で賛成多数になれば、投票終了後に新しいバージョンをメインネットにローンチ。v0.11.0の投票は21日に開始すると説明している。

Starknetは昨年7月、独自トークンを発行して運営を分散化していく方針を発表。この時、コミュニティによる運営は2023年に開始する計画であることが明らかになっていた。

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財団の投票権を分配

この7月の発表の際、分散化のために新しい財団を立ち上げることも発表。その後11月には、「Starknet Foundation」という名称の財団が正式に設立されたことが伝えられた。

Starknetは7月以降も運営の分散について発表を行なってきた。その中で、財団の投票権は分配すると説明。最初の投票については、議決権の33%を委任するとした。財団が委任を行う目的は、幅広いコミュニティメンバーが運営に参加できるようにすること。Starknetの投票では、他のトークン所有者も投票を委任できるようになっている。

なお、投票権の委任は、トークンの送信を意味するものではないと強調。また、今回の財団の委任プロセスが最善ではない可能性もあるため、今後も検討を重ねていくとした。

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画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
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