イーサリアムL2「Arbitrum」、独自トークン配布実施へ 運営を分散化 

エアドロップを実施

暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のL2「Arbitrum(アービトラム)」は16日、独自トークン「ARB」の発行とDAO(自律分散型組織)による運営開始を発表した。

ARBトークンについてはエアドロップ(ユーザーへの配布)の計画も発表。エアドロップは「Arbitrum One」と「Arbitrum Nova」の両方のネットワークのユーザーが対象になるが、ポイント制を導入して細かい条件も設定した。Arbitrumは独自トークンを発行し、運営の分散化を進める。

Arbitrumとは

Optimistic Rollupという技術を活用したL2ソリューションを開発するプロジェクト。イーサリアムのブロックチェーンのセキュリティを活用しながら、トランザクションの一部をオフチェーンで処理することにより、ネットワークの混雑解消を図る。

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DAOの名称は「Arbitrum DAO」で、分散型のガバナンスはArbitrum OneとArbitrum Novaに導入。ネットワークの分散化を促進するためにARBトークンを活用し、運営の投票権は委任することもできるとした。

Arbitrum DAOには、「ネットワークのアップグレードをどのように行うか」や「ブロックチェーンの収入をどのように使用するか」など、重要な決定を行う権利が付与される。

エアドロップのClaim(受取申請)の手続きとエアドロップの開始日は来週23日。対象者を確定するスナップショットは今年の2月6日に行ったと説明している。なお、自身がエアドロップ対象者かどうかは、Arbitrum Foundationのウェブサイトで確認できるとした。

Arbitrumのチームは、エアドロップのClaim開始は来週の23日であるとし、まだ始まっていないことを強調。詐欺の被害に遭わないように呼びかけている。

新ソリューションも発表

今回は新しいソリューション「Arbitrum Orbit」のローンチも発表された。Arbitrum Orbitは開発者向けのソリューションで、Arbitrumの技術を活用して、L3の独自ブロックチェーンを作るために利用する。

Arbitrum Orbitは、これからリリースされる予定の「Arbitrum Stylus」に対応。Arbitrum Stylusはプログラミング環境のことで、イーサリアムの開発言語以外に「C」、「C++」、「Rust」などの開発言語をチェーンの構築に使えるようにするものだ。

Arbitrum Stylusに対応することで利用できる言語が増え、Arbitrum Orbitは新しい開発者を呼び込むことができるようになる。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
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