CryptoGPT、シリーズA投資で13億円の調達に成功 トークン評価額250億円に
トークン評価額330億円
AI(人工知能)開発とデータ市場の分散化を目指すWeb3プロジェクトCryptoGPTは11日、シリーズA投資ラウンドでDWF Labsから13億円(1000万ドル)の資金調達を発表した。トークン評価額は約330億円(2.5億ドル)に達する。
DWF Labsは、アジア最大級のマーケットメーカーで、シンガポール、スイス、英領ヴァージン諸島、アラブ首長国連邦、韓国、香港に拠点がある。投資契約には、ネイティブトークンGPTのマーケットメイキングも含まれる。
CryptoGPTの共同創設者兼CTOのDejan Erja氏は、資金調達で得た資金を開発者チームの拡大とアジア市場でのプレゼンス向上に活用すると述べた。
CoinGeckoによると、GPTトークンは2023年3月に主要取引所で取引が開始された。執筆時のGPT価格は約10円(0.07ドル)、トークンの総発行量は30億GPTで、時価総額は約300億円(2.2億ドル)になり、DWFの投資評価額を下回る。
CryptoGPTのネイティブトークンの供給ペースに応じて、資金提供は段階的に行われる。DWF Labsは最初に約5500万円(42万ドル)を投資し、残りの資金は285日間で投資される予定だ。
また、Erja氏によると、CryptoGPTは先月、DAO Makerを通じた公募によるトークンラウンドで約4億円(300万ドル)を調達した。
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CryptoGPTとは
CryptoGPTは、ZKロールアップを採用するブロックチェーンと、データを収集・暗号化・転送を行うData-to-AIエンジンを開発している。
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CryptoGPTのエコシステム上では、dAppsが構築されることが想定されており、ユーザーはデータを提供する対価としてGPTトークンが付与される。GPTは同ロックチェーン上で行われるトランザクションの「ガス(手数料)」として利用できるユーティリティトークン。バイバックやバーンなどの流動性イベントにも使用可能だ。
同社は、フィットネス、出会い系、ゲーム、教育などのユーザーデータを所有・収益化するためのモジュールを開発中で、2023年第3四半期には所有者の活動データを保存するNFT(非代替性トークン)を備えたメインネットをローンチする予定だ。
CryptoGPTは、開発中のLayer 2ブロックチェーンネットワークを通じて、ユーザーが自分のデータを所有・収益化できるよう支援していると主張している。
Erja氏は海外仮想通貨メディアThe Blockに対して、「当社のアプリをフィットネス、デート、ゲーム、教育に使用してほしい。CryptoGPTはデータをキャプチャしてパッケージ化する。データを所有し、それを販売して収益を得ることができる」と述べている。
米OpenAIが22年11月30日にChatGPTを発表して以来、Twitterなどで「ChatGPT」が流行。そのトレンドでAI(人工知能)関連の暗号資産(仮想通貨)に資金が集まっている。
CoinMarketCapのデータによれば、FetchAI(FET)やDeepBrain(DBC)は年初来で250%程上昇。AIマーケットプレイスを提供するSingularityNET(AGIX)は年初来で900%上昇している(執筆時点)。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します