LINE FRIENDSと人気NFT「Azuki」の発行元が提携 新たなIPビジネス展開へ

Web3事業で協業

デジタルIP(知的財産権)のプラットフォーム企業IPX(旧LINE FRIENDS)は12日、「Azuki」や「BEANZ」といったNFTコレクションを所有する「Chiru Labs」と、戦略的パートナーシップを締結したことを発表した。

これからWeb3の技術を活用し、様々なIPで協業。IPXはデジタルIP中心の事業における専門性を強化し、事業範囲を拡大していく狙いだ。そして、オンラインとオフラインの境界を越えて、独自のビジネスモデルを構築していくと説明している。

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両社は協業して、まずはBEANZの商品を開発したり、ライセンス供与を行ったりしていく。すでに、ツイッター上ではBEANZとLINE FRIENDSのキャラクターがコラボしたアニメーションを公開。今後もAzukiなど両社のIP事業を組み合わせ、協業する。

BEANZとLINE FRIENDSの動画は、米ニューヨークのタイムズスクエアにあるLINE FRIENDSショップでも公開された。Chiru Labsに取材を行った「Decrypt」によれば、今後はコンテンツやグッズを作ったり、イベントを開催したりしていく計画。Chiru Labsの幹部はDecryptに対し、IPXは過去数年間、Web3に関する取り組みに注力してきたと説明した。

今回の発表でIPXは、同社のキャラクターIPの専門性と、Chiru Labsが持つNFTのIPの影響力が生み出す相乗効果は業界から多くの関心を集めると、今後の協業に期待を示している。

Chiru LabsのZagabond CEOは、提携について以下のようにコメントした。

IPは進化しており、次の波に不可欠なのはWeb3コミュニティだと我々は考えている。

IPXとの協業を介して、我々のIPを世界に提供することを楽しみにしている。

NFTとは

「Non-Fungible Token」の略で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ゲームや音楽、アート作品、各種証明書など幅広く技術が活用されている。

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IPXとは

IPXは上述した通り、「LINE FRIENDS」の新しい企業名。メッセージアプリ「LINE」のスタンプで利用されているブラウンやコニーといったキャラクターを作った企業だ。

同社はIPを活用してメタバースやNFTの事業に参入するために、自社について「デジタルIPプラットフォーム企業」であると紹介。過去に「IP3.0」というビジョンを発表し、誰でもIPを所有して収入を得られるような事業を展開している。

IPXの「FRENZ」というプラットフォームでは、メタバースやNFTサービスで利用できるキャラクターをユーザーが作成し、そのキャラクターのIPを所有することが可能。IPXはこれまでNetflixやスターバックスらとも協業している。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
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