米CPI、21年3月以来の低い伸び 米国株続伸|14日金融短観
6/14(水)朝の相場動向(前日比)
- NYダウ:34,212ドル +0.4%
- ナスダック:13,573ドル +0.8%
- 日経平均:33,018円 +1.8%
- 米ドル/円:140.2 +0.01%
- 米ドル指数:103.2 -0.3%
- 米国債10年:年利回り3.8 +1.6%
- 金先物:1,956.9ドル -0.6%
- ビットコイン:25,835ドル -0.2%
- イーサリアム:1,738ドル 0%
伝統金融
暗号資産
本日のNYダウ・ナスダック
本日のNYダウは+145ドルと6日続伸。ナスダックも+111ドル高で取引を終えた。昨夜発表の米CPI(消費者物価指数)がインフレの鈍化傾向を示し、明日結果が発表されるFOMCの利上げ休止は確実になりそうだ。
CPI結果を受けて、金利先物市場では利上げ休止への観測が昨日の79%程度から93%程度に急上昇。一方、7月FOMCでの利上げ追加の可能性はおよそ60%程度にとどまっている。
5月消費者物価指数(CPI)データ
5月消費者物価指数は総合・コアともに前年同月比の上昇率が前月を下回った。総合CPIの前年比4%上昇は、前回から大幅に低下してきた。
詳細によると、インフレの改善はおよそすべての項目に見られたものの、エネルギー価格の低下は最も影響した格好だ。一方、食品とエネルギーを除いたコアCPIは前月比3カ月連続で0.4%上昇。コアインフレ鈍化ペースが依然として緩慢な状態を示している。
一部のエコノミストによると、今回の結果は明日の会合に利上げ見送りの余地を与えるものだが、コアインフレが依然高いためFRBが年内利下げに転換する可能性は低いという。
ドル円
円はCPI発表後には1ドル=139円台前半まで上昇する場面もあったが、16日(金)に開く予定の日銀の金融政策決定会合で現行の金融緩和策を継続する観測が高く、ドル円は140円30銭まで下げていた。
経済指標
- 6月14日21時30分(水):5月卸売物価指数(PPI)
- 6月15日3時00分(木):米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利発表
- 6月16日(金):日銀金融政策決定会合 政策金利発表
米国株 続伸
本日の米株式相場はインフレ鈍化の兆候を受けてIT・ハイテクを中心に上昇。S&P500種株価指数は4営業日続伸した。個別銘柄の前日比:エヌビディア+3.9%、c3.ai+14.6%、AMD-3.6%、テスラ+3.5%、マイクロソフト+0.7%、アルファベット+0.1%、アマゾン+0.07%、アップル-0.2%、メタ+0.1%。
AMD AI関連製品ラインを発表
米半導体大手AMDは米時間13日開催の説明会で、最大128コアの「第4世代AMD EPYC 97X4プロセッサ」と3D V-Cacheを搭載した「3D V-Cache搭載 第4世代AMD EPYCプロセッサ」という2つの新しいデータセンター向けCPU、そして生成AI向けのGPU/APUとなる「AMD Instinct MI300 シリーズ・アクセラレータ」を同時に発表した。AI向けチップを強化し、業界最大手エヌビディアのGPUにおける優位性に挑戦していく姿勢だ。
同社の株価は3日続伸から事実売りに転じて最終的には-3.6%の下げとなった。
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仮想通貨関連株全面高
- コインベース|52.4ドル(+3.6%/-1.7%)
- マイクロストラテジー|283.8ドル(+2.2%/+0.5%)
- マラソン・デジタル|9.6ドル(+3.7%/+3.2%)
仮想通貨関連株はCPI結果を受けて連れ高に。一方、ビットコインは乱高下し荒い値動きを見せた。
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