新たな開発計画「Polygon 2.0」を発表、ZK技術活用のレイヤー2ネットワーク

Polygon 2.0の開発計画

暗号資産(仮想通貨)ポリゴン(MATIC)のネットワークを開発・普及を推進するPolygon Labsは12日、「Polygon 2.0」と名付けられた新たなレイヤー2スケーリングソリューションの開発計画を公表した。このソリューションはゼロ知識証明(Zero Knowledge Proofs:ZK)を活用するものとなる。

ポリゴンとは、イーサリアム(ETH)のスケーラビリティ問題に取り組むプロジェクト。「Polygon PoS」や「Polygon zkEVM」など複数のソリューションを開発し、大手企業に採用される事例が続いている。

Polygon 2.0はプロトコルの設計からトークンの経済学、ガバナンスに至るまで、Polygonの基本的な要素を再考する一連のアップグレード計画である。この構想は、Polygon Labsと開発者、リサーチャー、アプリケーション、ノードオペレーター、バリデーター、PolygonとEthereumの両方のコミュニティを巻き込みながら、一年以上にわたり議論されてきた。

出典:Polygon

Polygon 2.0の関係分野は広範囲に渡るため、今後4週間にわたり個別の発表が行われた後、最終的にガバナンス投票が行われる予定だ。

ゼロ知識証明とは

証明(Proof)プロトコルの一種であり、証明者が「自身の主張は真実である」以外の情報を検証者に開示することなく、その主張が「真実である」と証明するメカニズム。

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クロスチェーン機能

Polygon 2.0のアーキテクチャの特徴として、追加の信頼前提なしに他のレイヤー2ネットワークとのクロスチェーン取引が可能となることが強調されている。これによりユーザーは一つの連続したチェーンを使用しているかのような使用感を得られ、瞬時かつ安全なクロスチェーンの相互利用が可能となるとされている。

Polygon Labsによると、Polygon 2.0は理論上「無制限の数のチェーンをサポートでき、それにより無限のスケーラビリティと一体化した流動性を提供する」ことが可能となる。また、「インターネットの価値層」を形成するという目標を設定していると強調した。

個々のブロックチェーンが無限に拡張できるわけではなく、一定のスループット限界が存在する。新しいチェーンを創造することで、その容量は増やすことが可能だが、その結果、流動性が分散し、セキュリティと資本効率が低下する可能性がある。しかし、Polygon 2.0はその問題を解消する設計となっている。

ポリゴンエコシステムでは現在、Polygon POSと呼ばれるサイドチェーンが存在し、イーサリアムと直接繋がるブロックチェーンとして、UniswapやAaveなどの主要なDeFi(分散型金融)アプリケーションをホストしている。また、23年3月には、ZKロールアップに基づくイーサリアムのレイヤー2ネットワーク「Polygon zkEVM」のベータ版が公開され、AaveとUniswapはPolygon zkEVMとの統合を発表している。

ZKロールアップとは

トランザクションを集約してオフチェーンで処理し、生成した暗号証明のみを親ブロックチェーンに保存する技術。 ゼロ知識証明を利用し、処理コストの高いデータをオフチェーンで処理することによってコストを大幅に削減する特徴を持つ。

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