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Uniswap V3、Polygon zkEVMへの展開が決定

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

UniswapがPolygon zkEVMへ

分散型取引所(DEX)の大手であるUniswap(ユニスワップ)は14日、コミュニティによる投票の結果、Uniswap v3をPolygon zkEVMに展開することが決定された。反対票はゼロだった。

Polygon zkEVMは、ZK-Rollupベースのイーサリアム・レイヤー2スケーリングソリューション。イーサリアム互換マシン(EVM)と同等の機能を持つことから、既存のスマートコントラクトや開発ツール、ウォレットなどがそのまま利用できる利点がある。

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これまでUniswap V3は、イーサリアム(ETH)をはじめ、アービトラム(ARB)、ポリゴン(PoSチェーン)などのレイヤー2ソリューションや、セロ(CELO)にも展開してきた。現在、プロトコルにロックアップされた資産総額(TVL)は5,900億円(44億ドル)で、分散型取引所としては最大手。CoinMarketCapによると、日別取引量は3,000億円(23億ドル)でトップであり、2位のデリバリティブ取引所dydxの2倍近くを記録している(執筆時点)。

提案を行ったPolygon Labsは、Uniswap V3をPolygon zkEVMに展開することで、取引量やTVL、ユーザー数のさらなる拡大が見込めると主張していた。また、ブリッジのコードは第三者によって監査され、脆弱性が特定された場合には修正が行われる予定である。

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zkEVMの成長

Polygon zkEVMは3月27日にメインネット(β)をローンチしたばかりで、Lens、Aavegotchi、Quickswapなど、ネットワーク上で50近くのプロダクトが稼働している。しかしながら、DeFillamaによると、現時点でのTVLは約2億円(154万ドル)に留まっている。

3月29日には、イーサリアムのレンディングプロトコルAave v3が、Polygon zkEVMメインネット上でMVP(最小限のプロダクト)をリリースするガバナンス提案を可決していた。DeFi(分散型金融)として稼働期間の長いAaveの展開により、TVL(流動性)が向上することも期待されている。

関連:スケーリング問題の打開策「ロールアップ」とは|仕組みや注目点を詳しく解説

イーサリアムのレイヤー2スケーリングソリューションの中でも、zkEVMは開発が急速に進んでおり、先行するOptimistic Rollupsを追い上げている。zkEVM等価を採用する別のプロダクトである「Scroll」は、企業評価額約2,440億円(18億ドル)で約68億円(5000万ドル)を調達している。ScrollもEVM同等性を特徴としており、2月にイーサリアムのGoerliテストネットにローンチされた段階である。

関連:イーサリアムL2「Scroll」、68億円の資金を調達 評価額は2440億円に

また、「ZkSync Era」は、3月24日にメインネット(β)をローンチし、TVLは1.19億ドルと、zkEVMの中では先行している。ZkSync Eraは移植時に一部の修正が必要なEVM互換であり、未対応のコードをそのまま使用したプロトコルの資金が拘束される事態が発生していた。

関連:イーサリアムL2「zkSync」、閉じ込められた約2.3億円のETHを回収へ

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