WebX2026 | Binance Keynote
バイナンスジャパン新代表が語る、金融インフラへの成長戦略
新たにバイナンスジャパンの代表取締役に就任した豊崎亜里紗氏が、WebX2026のキーノートに登壇。これまでの実績と、PayPayとの協業を軸にした今後の成長戦略、そして暗号資産が金融インフラとなる未来像を語った。
登壇者プロフィール
米ノースウェスタン大学卒業(コンピュータサイエンス・経済学専攻)。UBS証券香港でデリバティブトレーダー、Google日本法人を経て、2022年に分散型金融システムのCegaを創業し2025年に事業売却。Forbes 30 Under 30受賞。
バイナンスジャパンの現在地
豊崎氏は、まず自己紹介から始めた。米国でコンピューターサイエンスを専攻し分散型システムに出会ったことをきっかけにブロックチェーン技術に魅了され、UBS証券でのデリバティブトレーダー、Google日本法人での検索サービス・AR事業を経て、分散型金融のCegaを起業、2025年に事業売却した経歴を紹介した。
「様々な経験がありますが、それは全てバイナンスジャパンのために今までやってきたことなのかなという風に感じております」
バイナンスはグローバルで流動性世界1位の取引所であり、2位の7〜8倍の取引量を誇るという。バイナンスジャパンは国内最多となる66銘柄の取引と27銘柄の運用商品を提供し、過去半年のビットコイン・イーサリアム現物取引量は国内ナンバーワンを記録している。2025年末にはPayPayとの資本業務提携も発表した。
「実は我々、過去半年のビットコインとイーサリアムの現物取引量が国内でナンバーワンになっております」
3本の柱で描く成長戦略
豊崎氏は、信頼の基盤を築いてきたこれまでのフェーズから、さらなる成長フェーズへ移行したと位置づけ、3本の柱を掲げた。1つ目は当局との関係や法令遵守、ユーザーとの信頼構築、そして初めてとなるテレビCMの制作など「信頼の基盤」。2つ目はPayPayとの協業で、新しい価値提供を目指す。3つ目が新製品の展開で、自身のこれまでの経験を生かした製品開発に意欲を示した。
暗号資産が金融インフラになる未来
日本の金融市場の将来像として、豊崎氏は3つの変化を挙げた。1つは暗号資産が投機から長期保有へと位置づけを変えていくことで、シリコンバレーやアメリカの最前線では、個人資産の5〜8%を暗号資産に配分することが一般化しつつあり、これを日本でも実現したいという。2つ目はブロックチェーン技術の浸透で、オンチェーン金融を通じて決済や送金の裏側に革命が起きると述べた。3つ目はトークン化による資産の流動性向上で、個人・法人を問わず平等に市場へアクセスできる機会が生まれるとした。
「暗号資産が金融インフラになる未来を想定しております」
金商法移行・ビットコインETFがもたらす転換期
今後2〜3年で日本の暗号資産業界に大きな変化が起きるとの見通しも示した。金融商品取引法への移行や、ビットコインETF実現に向けた制度整備の進展を歓迎し、2026年から2028年を機関投資家がビットコインやイーサリアムに参入する転換期と位置づけた。
「規制環境が成熟してきたということは、機会の拡大だと思っております」
最後に豊崎氏は「皆様と一緒に、一歩一歩、日本の経済、日本の未来を切り開いていきたい」と締めくくった。
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