セルシウス、仮想通貨の一部をBTCかETHに交換する申請を裁判所に提出

アルトコイン売却か

経営破綻した暗号資産(仮想通貨)融資企業Celsius Network(セルシウス・ネットワーク)は14日、破産裁判所に新たな申し立てを提出した。

その書類の中で、「Custody」と「Withhold」のサービスのアカウントとは無関係な仮想通貨を、全てビットコイン(BTC)かイーサリアム(ETH)に交換することを希望。裁判所に承認されれば、7月1日から交換を開始するとしている。なお、この交換は、債権者の要求には影響を与えないとした。

昨年7月に米連邦破産法11条(チャプターイレブン)に基づいた破産申請を行ったセルシウスは、現在も再建に取り組んでいる。今回の申請を行なった目的は、ビットコインとイーサリアムに交換することでアルトコインの価値を最大化するためだと説明した。

チャプターイレブンとは

日本の民事再生法に似た再建型の倒産法制度。経営を継続しながら負債の削減などを実施し、企業再建を行う。

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ほかにも今回の計画には、例外はあるものの、ビットコインかイーサリアムで債務者の仮想通貨を債権者に分配することも含まれると記載。そして、ビットコインやイーサリアムに交換したアルトコインの数量がわかるように、毎月報告を行うとした。

裁判所が認可するための期限は28日、非承認にするための期限は26日だと記載している。

保有銘柄と数量

セルシウスは約1カ月に一度のペースで、裁判所に資産を報告している。本記事執筆時点では5月16日付の書類が最新。その書類には3月31日時点の保有資産が記載されている。

ビットコインとイーサリアム以外で保有しているアルトコインは、ポリゴン(MATIC)やエイダ(ADA)、ポルカドット(DOT)などの銘柄。Withholdの資産は明記されていないが、前述した3銘柄の保有量は以下の通りである。なお、金額は米ドルで示されている。

  • MATIC:1億ドル(内カストディ資産:630万ドル)
  • ADA:4,120万ドル(内カストディ資産:290万ドル)
  • DOT:1,150万ドル(内カストディ資産:90万ドル)

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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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