はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

セルシウス、一部ユーザー対象に出金再開

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

一部カストディユーザーの出金再開

経営破綻した暗号資産(仮想通貨)融資企業Celsius Network(セルシウス・ネットワーク)は3日、一部のカストディユーザーに向けた出金を再開したと発表した。対象となるユーザーには、引き出し手順を別途通知するとしている。

今回出金が許可されるのは、利回りプログラム「Earn」や貸し出しプログラム「Borrow」に参加したことがなく、カストディサービスだけを利用していたユーザーアカウントだ。

また、セルシウスが2022年7月にチャプターイレブンで破産申請する前の90日間に、「Earn」あるいは「Borrow」からカストディサービスに移された資産も対象となる。この場合は、破産法で定められている通り、約103万円(7,575ドル以下)のアカウントが引き出しを許可される

米連邦破産法11条(チャプターイレブン)とは

日本の民事再生法に似た再建型の倒産法制度。経営を継続しながら負債の削減などを実施し、企業再建を行う。申請後に債権取り立てが停止され、債務者は負債の整理に取り組み、原則120日以内に再建プランを策定する。

▶️仮想通貨用語集

なお、現在および以前のセルシウス従業員、セルシウス関連会社の従業員は、現時点では資産を引き出すことができない。

引き出し上限額については、対象となるユーザーのカストディ資産の94%から取引手数料を差し引いた額となる。セルシウスは現在、カストディアカウント保有者のグループらとカストディ資金出金に関する和解に達したところだ。

裁判所が和解を正式に承認した後で、対象となるユーザーは資金の残り6%を引き出すことが可能となる。

なお、セルシウスは、「Withhold」サービスや、セルシウスが破産申請した後にプラットフォームに資金を預けた顧客の出金については、また追って通知するとしている。「Earn」ユーザーの出金については、まだ決定されていない状況だが、決まり次第、通知するとも続けた。

セルシウスは、2022年に仮想通貨市場で起きた債務不履行の連鎖を受けて、6月に顧客資金の出金を停止。7月に、米国でチャプターイレブンにより破産申請した。現在、企業再建を前提とした破産手続きを行っているところである。

企業再建へ

セルシウスは2月15日、デジタル資産投資会社NovaWulf Digital Management(ノバウルフ・デジタルマネジメント)を企業再建計画のスポンサーに選定したと発表したところだ。

セルシウスは企業再建され、ノバウルフは最大約75億円(5,500万ドル)の資金を、再建後の新企業に拠出する計画だ。新企業は、「Earn」サービスの債権者が100%所有する、規制に準拠した会社となる。ノバウルフは、次のように述べた

ノバウルフは、債権者に流動性のあるトークンの大半を返還し、流動性のない資産の価値を最大化し、セルシウスの行っていた事業を再建する計画を支援していくことで、セルシウスと基本合意に達した。

私たちは債権者に資産分配することや、債権者に対して、新会社の株式所有によりデジタル資産業界の成長に投資する機会を提供することに重きを置いている。

ノバウルフによると、債権者の約85%は、元々投資していた仮想通貨の、破産申請日のドル相当額の約70%を取り戻せる見込みだ。残りの債権者は、流動性のある仮想通貨と新企業の株式の分配を受けることになるとしている。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/02 火曜日
07:35
mNAV1倍割れでも「最後の手段」に、ストラテジーがビットコイン清算条件を明示
ストラテジー社のフォンレCEOがビットコイン売却の具体的条件を初めて明言した。株価が保有資産を下回り資金調達が不可能になれば売却も選択肢の1つとなる。
07:05
ストラテジー、約2240億円の米ドル準備金を確保
ストラテジー社は、優先株の配当と負債の利子の支払いのために約2,240億円の米ドル準備金を確保したことを発表。目的を説明し、仮想通貨ビットコインの買い増しも報告した。
07:00
チェーンリンク初のETF、NY証券取引所に上場予定
仮想通貨チェーンリンク(LINK)に投資する上場投資信託(ETF)が12月3日にニューヨーク証券取引所で取引を開始予定。NYSEアーカがグレースケール・チェーンリンク・トラストETFの上場を認証した。
06:45
米バンガードが仮想通貨ETF取引を解禁、5000万人超の顧客にアクセス提供へ
ブルームバーグが報じたところによると、世界第2位の資産運用会社バンガードは12月3日から仮想通貨を主に保有するETFとミューチュアルファンドの取引を許可。遂に長年の保守的姿勢から転換。
06:25
米下院共和党が仮想通貨の「ディバンキング問題」を追及、チョークポイント2.0報告書を公開
下院金融サービス委員会の共和党議員が12月2日、バイデン前政権による仮想通貨業界への組織的な銀行サービス拒否を批判する53ページの報告書を公表した。ストライクCEOの口座閉鎖事例なども議論を呼んでいる。
05:55
ビットコイン8.5万ドル割れ、個人買い増しとクジラ失速が鮮明に=アナリスト指摘
ビットコインは12月1日深夜8.4万台まで続落した。大口保有者の購入鈍化と日銀の植田総裁によるタカ派発言が圧力となり、4億ドル以上の清算が発生。
12/01 月曜日
18:34
日経グループQUICK、ビットコイン指数の算出開始
QUICKは12月1日、円建てビットコイン指数の本格公表を開始した。試験運用から更新頻度を毎日に引き上げ、12月22日からはリアルタイム指数も提供する。暗号資産ETFなどでの利用を想定。
17:07
イーロン・マスク氏「エネルギーこそ真の通貨」、ビットコインは基づくと主張
テスラCEOのイーロン・マスク氏が「エネルギーこそ真の通貨」と主張し、ビットコインはエネルギーに基づいていると説明。一方、著名経済学者やピーター・シフ氏は「本質的価値がない」と批判を続けている。
17:01
政府・与党、暗号資産の分離課税導入を検討へ 調整開始─NHKなど報道
政府・与党が暗号資産投資の分離課税化を巡り調整に入ったとNHKが報道。現行は最大55%の総合課税で、制度見直し議論が年末の税制大綱へ進む見通し。
16:26
「チェーンリンク」の将来性は?トークン化市場に必須インフラ
チェーンリンク(LINK)の将来性を解説。2030年に16兆ドル規模が予測されるトークン化市場で、既存金融とブロックチェーンを接続するオラクルとして80%超のシェアを獲得。SWIFT・J.P.Morganとの提携事例も紹介。
16:00
スイ(SUI)のステーキングで高利率なのは?自分で行う方法と取引所比較
SUIのステーキング方法を徹底解説。取引所(年利最大4.28%)、ウォレット、リキッドステーキングの3つの運用方法を比較表付きで紹介。初心者向けのOKCoin Japanから、Slushウォレットでの自己管理、Haedalでの高度な運用まで、リスクと利回りを考慮した最適な選択をサポート。
15:55
ワールドコインの本人認証方法|マイナンバーカードでWLDを受け取る手順を解説
ワールドコイン(WLD)がマイナンバーカードでの本人確認に対応。World Appでの認証手順を画像付きで解説。所要時間約5分で完了し、Orb認証済みの方も追加のWLDを獲得可能。受け取ったWLDの現金化・運用方法も紹介。
15:43
ソニー銀行、米ステーブルコイン事業化に向けBastionと業務提携 子会社設立も視野に
ソニー銀行が米Bastionと業務提携し、米ドル建てステーブルコインの事業化を推進。日経報道によると2026年度の発行を計画し、ソニーグループの「経済圏」での決済活用を目指す。米国子会社設立とOCC銀行免許取得も視野に。
15:35
Ginco、Babylon Labsと提携「BTCFi 2.0」を推進
GincoがBabylon Labsと提携し、第三者への預託なしでBTCを活用できる「BTCFi 2.0」を日本で推進。業務用ウォレットGEWからBTCステーキングが可能に。
14:26
カザフスタン中銀、仮想通貨投資を計画 最大約470億円規模
カザフスタン国立銀行(中銀)のティムール・スレイメノフ総裁は、金・外貨準備ポートフォリオの一部として、仮想通貨へ最大3億ドルの投資を検討していると発表した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧