バフェット氏率いるバークシャー 日本5大商社の株式保有比率を増やす

平均8.5%超に

著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる米大手投資会社バークシャー・ハサウェイは19日、日本の5大商社の持ち株比率を引き上げたことを明かした。現在、バークシャーは世界の上場企業時価総額で7位に位置している。

バークシャーが投資しているのは、三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、丸紅、住友商事の5大商社で、4月時に報じられた平均持ち株比率7.4%から平均8.5%強に引き上げられた。バークシャーによる5社への合計投資額は米国外の上場株式では最大規模となっている。(以下は報告義務発生日12日のデータ)

会社名 従来比率 新比率
三菱商事 6.59% 8.31%
三井物産 6.62% 8.09%
伊藤忠商事 6.21% 7.47%
丸紅 6.75% 8.30%
住友商事 6.57% 8.23%

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以前から伝えられたように5社のいずれについても最大9.9%まで持ち株比率を引き上げる可能性があるが、投資先の取締役会の特別な承認がなければそれ以上の投資に関しては行う予定はないという。バフェット氏は5月の年次株主総会で、日本企業への投資戦略について「これからも日本企業の投資先を探していく」と述べ、投資先である日本の総合商社との更なる協業に前向きな姿勢を示した。

なお、5社の株価はいずれも年初から30%超上昇。歴史的な円安・ドル高、天然ガスや原油などの資源価格上昇も商社収益増の追い風となった。

上述の5社はどれも今週後半に定時株主総会の開催を控えている。

19日の米国株式市場は「ジューンティーンス」の祝日のため休場だった。

三井物産のweb3事業進出

三井物産については昨日、web3事業進出として香港のAnimoca Brands(アニモカブランズ)との資本業務提携および戦略的パートナーシップに関する覚書締結の発表があった。

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Animocaとの提携について三井物産はプレスリリースで、「消費者ビジネスから産業ビジネスまでの幅広い事業アセットに加え、パートナーや顧客ネットワークを活用し、主に日本国内におけるweb3の普及とイノベーションに寄与する新たなビジネス創出を目指す。」と掲げている。

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