ビットコイン採掘難易度が過去最高を更新、米国政府系ウォレットの多額送金に警戒感も

マクロ経済と金融市場

12日の米NY株式市場では、ダウ平均株価は前日比86ドル(0.25%)高、ナスダック指数は158ポイント(1.1%)高で取引を終えた。

注目された米CPI(消費者物価指数)は、前年同月比+3.0%と市場予想を下回り、12ヶ月連続の減少となった。エネルギーと食品を除くコア指数は4.8%。

インフレの鈍化傾向が好感され、ハイテク株比率の高いナスダック指数が上昇した。7月開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)では0.25%の追加利上げを織り込むものの、その後再び停止するとの観測が強まった。

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仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン価格は前日比0.77%安の1BTC=30,320ドルに。

BTC/USD日足

CPI(米消費者物価指数)発表直後に上昇する場面があるも、主要レジスタンスライン(上値抵抗線)である31,000ドル水準の上値は重く反落。

米司法省(DOJ)に紐づくと思しき2つの仮想通貨ウォレットから9,825BTC(3億ドル相当)の資金移動が確認され、市場の警戒要因となった。

米司法省は昨年11月、ダークウェブ「シルクロード」から盗難された多額のビットコイン(BTC)を押収した経緯があり、23年3月に2億1,600万ドル相当の9,861BTCを売却した。1年以内に残り41,500BTCを4回に分け売却する方針であることが裁判書類で判明している。

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Glassnodeによれば、現在のBTCは極めて狭いレンジの中で推移しており、過去2週間における高値と安値の値幅はわずか4.6%に留まった。

短期上昇トレンドの始まる今年1月にも同様の価格推移を示していた。

マイナー情勢

ビットコイン(BTC)のディフィカルティー(採掘難易度)は前回比+6.45%の53.91 Tに達し、過去最高難度を更新した。 翌年に半減期を控える中、マイナー間の競争率の激化は止まらず、平均採掘速度(ハッシュレート)は385.87 EH/sとこちらも過去最高値を更新し続けている。

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