はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

1年を切った次回ビットコイン半減期へのカウントダウン、市場動向と専門家の予測は?

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

2024年のBTC半減期

暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)の次の半減期まで1年を切った。

CoinWarzによると、ブロック番号840,000を迎えるBTCの半減期は、2024年4月28日0時(日本時間)頃を迎えると計算されている。予測日は概算であり、ブロック高依存につき今後も変動する。

半減期(bitcoin halving)とは、Bitcoinのマイニング(採掘)報酬が半分になるイベントのこと。インフレを防ぐため、ビットコインはブロック数が210,000に到達する毎(約4年毎)に、マイナーへの報酬として付与されるBTC量が半減するように定められている。

ビットコインの発行数上限は2,100万BTCに設定されており、この上限が達成されると新たなビットコインの生成は行われない。執筆時点で既に1,936万1,862BTC(約92%)が採掘されているため、発行可能なビットコインは残りわずかだ。

半減期が訪れるたびに新たなビットコインの発行ペースが遅くなり、結果的に上限に近づくにつれてビットコインの希少性が増すことになる。この仕組みは、ビットコインの価値を維持し、通貨としての信頼性を高める役割を果たしている。

これまでにビットコインの半減期は4回発生している。現在の報酬量は6.25BTC。2024年4月に5度目の半減期を迎えると、採掘報酬は3.125 BTCとなる。

日付 BTC価格 報酬
2012/11/28 12.31ドル 50→25BTC
2016/07/09 650.63ドル 25→12.5BTC
2020/05/12 8,200ドル 12.5→6.25BTC
2024/04/28? 6.25→3.125BTC
2028 3.125→1.5625BTC

関連:ビットコインなど仮想通貨市場に大きな影響を及ぼす「半減期」とは、過去の事例から独自考察

BTC価格への影響は

過去の事例では、2020年5月12日の半減期前の初値は1BTC=8,200ドル前後で推移していたが、2021年11月には過去最高値の1BTC=69,000ドルへと高騰した。

ドル建てBTC価格推移(テザー:USDT)出典:Trading view

2016年7月9日の半減期の場合も、ビットコインの当時の価格は約8.5万円(800ドル)前後だったが、その後仮想通貨バブルを経験し、指数関数的な高騰が見られ、2017年末にはBTC価格20,000ドル(220万円)を記録した。

ただし、半減期だけが価格に影響を与えるわけではないことに注意が必要だ。現在では、ビットコインの市場規模は4年前とは比較にならないほど拡大し、株式市場などマクロ市場の影響を受けやすくなっているため、状況が大きく異なっていると言えるだろう。

当時は、2020年3月に未知の新型コロナウイルスが世界的流行(パンデミック)を引き起こし、金融相場が暴落したコロナ・ショックが発生。その後、FRB(米連邦準備制度)が過去前例のない規模の金融緩和策で経済を下支えした結果、株や暗号資産(仮想通貨)相場にも資金が流れ込み、上昇を後押しした。

関連:国債と金利の関係、仮想通貨市場への影響について解説

その後、FRB(米連邦準備制度)の金融引き締め、Three Arrows Capital(3AC)や大手暗号資産(仮想通貨)取引所FTXの破綻を経て、2022年11月には1BTC=15,800ドルまで暴落した。

Bloomberg IntelligenceのアナリストであるJamie Douglas Coutts氏は、ビットコインの価格動向が過去のサイクルに似ており、半減期の12~18ヶ月前に底値を付ける傾向があると指摘。現在のビットコイン価格には、2024年の半減期の影響が約50%程度織り込まれているとして、2024年4月までに1BTC=50,000ドルに達すると予測した。

デジタル資産のデータプロバイダーであるCCDataのアナリスト、Jacob Josephは、2022年11月のFTX崩壊が現在のビットコイン価格サイクルの底だと仮定した場合、過去の市場動向を考慮して、約350日間の「蓄積期間」が続くという見解を示した。この蓄積期間とは、投資家がアセットを購入し始め、価格が徐々に上昇する前の期間で、市場の底値が形成され、新たな上昇トレンドが始まる前の静かな時期を指す。

ただし同氏は、ビットコインが将来的に新たな最高値を記録する可能性があるものの、市場規模の拡大や他のデジタル資産との競争が増えたことから、過去のサイクルほどの急成長は見込めないとも述べている。

関連:ビットコイン半減期とは?仮想通貨価格への影響と警戒ポイントを解説

ビットコイン投資の始め方はこちらをチェック

様々な仮想通貨を購入したい方は、取引所別の取り扱い銘柄を確認してみてください。

ビットコインETF特集
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/05 土曜日
13:40
トランプ一族の「World Liberty Financial」、WLFIトークンの取引開始を提案
World Liberty Financialが仮想通貨WLFIトークンの譲渡可能化を提案。早期支援者のトークンがアンロックされる見込み。
13:00
リップル社、シンガポールでXRPLの起業家育成プログラム開催へ 最大20万ドル資金提供
リップル社がシンガポールでXRP台帳基盤の起業家育成プログラムを開始する。RWAトークン化・DeFi・AI分野などに焦点を置き、最大20万ドルの資金提供を予定している。
10:20
1兆円相当ビットコインが移動も、構造的売り圧力は限定的か=Bitcoin Vector分析
14年以上動かなかった8万ビットコイン(約1.2兆円)が8個のアドレスから移動。仮想通貨取引所への売却ではなくOTC取引との見方も。
09:45
ロシア国営ロステック、トロンでステーブルコインRUBx発行へ 制裁回避狙いも
ロシア国営企業ロステックがルーブル建てステーブルコインRUBxを年内に発行する予定だ。決済プラットフォームRT-Payも立ち上げる。経済制裁回避の意図もあるとみられる。
08:20
Mercado Bitcoin、XRPレジャーで約300億円の資産トークン化計画
ブラジルの仮想通貨取引所Mercado BitcoinがXRPLで実世界資産トークン化を拡大。南米機関による最大規模の取り組み。
07:10
英上場ゴールド探査会社Hamak Gold、ビットコイン財務戦略導入で247万ポンド調達
ロンドン上場のHamak Goldが仮想通貨戦略転換を発表。カタール王族系投資ファンドも参加し株価6%上昇。
06:55
14年以上動かなかったビットコイン、合計1兆円相当が移動 警戒感高まる
14年以上動かなかった合計1兆円相当の仮想通貨ビットコインが、8個のアドレスから移動したことがわかった。当時からどのくらい価値が増えているのかも明らかになっている。
06:30
Ondo Finance、米SEC登録のOasis Pro社買収でトークン化証券市場に本格参入
RWAトークン化プラットフォームOndoが規制準拠のOasis Proを買収。米国投資家向けトークン化証券サービス拡大へ。
06:10
スウェーデン、違法収益による仮想通貨の押収を強化
スウェーデンのストレマー司法相が警察や税務当局に仮想通貨を含む犯罪収益の押収強化を指示。昨年11月導入の欧州最厳格な没収法により840万ドル相当を押収済み。
05:40
2800分の1の確率を突破 個人マイナーがビットコイン採掘に成功、5000万円獲得
個人ビットコインマイナーが7月4日にブロック903,883を単独採掘し、3.173BTC(約5000万円)の報酬を獲得。ネットワーク全体の0.00026%のハッシュレートで成功。
07/04 金曜日
17:43
マックハウス、仮想通貨事業でゼロフィールドと基本契約
アパレル大手マックハウスが暗号資産事業に参入。国内マイニングシェア1位のゼロフィールドと基本契約を締結し、ビットコイン購入とマイニングの両輪戦略で収益多様化を目指す。
17:11
SMBCグループ、事業共創施設「HOOPSLINK」を丸の内に開設 Web3や生成AIの活用を目指す
SMBCグループが事業共創施設「HOOPSLINK」を丸の内に開設。Web3などを活用し、スタートアップから大企業まで多様なパートナーと新事業を創出。
15:08
みんなの銀行、ソラナ基盤のステーブルコイン事業化に向け共同検討を開始
みんなの銀行がソラナ(SOL)基盤のステーブルコインとweb3ウォレットの事業化に向け共同検討を開始。Solana Japan、Fireblocks、TISの3社と協業し、新たな金融体験の創出を目指す。
13:50
米上場アンバー・インターナショナル、約37億円調達で仮想通貨準備金戦略を加速
米上場のアンバー・インターナショナルが機関投資家から2550万ドルを調達し、1億ドルの仮想通貨リザーブ戦略を強化。パンテラ・キャピタルなど著名投資家が参加。
13:00
米ストラテジー社に集団訴訟 ビットコイン保有リスクを軽視と主張
米国でストラテジー社に対する集団訴訟が提起された。ビットコイン投資戦略を過大評価しリスクを軽視したと主張している。新会計規則適用後の損失計上が争点の一つになっている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧