暗号資産(仮想通貨)取引を始めるにあたり、口座選びで悩まれる方も多いでしょう。選定基準として、少額からスタートでき、手数料を抑えながら利用できる
を探しているのでは無いでしょうか?そこでおすすめする取引所は、東証プライム上場企業SBIホールディングスの子会社が運営する仮想通貨取引所「SBI VC トレード」です。積立投資は少額から始められ、各種手数料は無料(スプレッドあり)、初心者にも使い勝手の良い取引ツールにも定評があります。
本記事は、SBI VC トレードの特徴とおすすめポイントについて解説します。
- 目次
1.SBI VC トレードとは?
SBI VCトレードの取引所としての基本スペックや運用会社について紹介していきます。
1-1. SBI VC トレードの運営会社
SBI VC トレード株式会社は2017年5月26日に設立され、仮想通貨の交換・取引サービス、システムの管理・運営を行う仮想通貨(暗号資産)取引所です。
同社は、国内ネット証券最大手のSBI証券や住信SBIネット銀行、SBI FXトレードなどの金融サービスを幅広く展開するSBIホールディングスの傘下に収められています。多岐に渡る金融事業で培った独自のノウハウを元に充実したサービスを提供しているだけでなく、各サービスの実績からセキュリティに対する信頼度も高いです。
また、2021年12月1日、同社は国内の仮想通貨取引所を運営するTaoTao株式会社と合併することを決議したと発表。2022年上半期、「SBI VC トレード」の名の下に各サービスが実施され始めます。
関連:SBIHD傘下の暗号資産交換業者、SBI VCトレードとTAOTAOが合併へ
1-2 取引所の基本スペック
通貨銘柄 | |
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最低取引単位 | BTC:0.00000001BTC |
最大取引単位 | BTC:20BTC |
最大保有上限 | BTC:200BTC |
各種手数料 | 無料(※取引時スプレッドは発生する) | 取引方法 |
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取引時間 | 24時間365日(定期メンテナンス(毎週水曜日:午前12時~午後1時)・臨時メンテナス)を除く | スマートフォン対応 |
〇 |
2.SBI VC トレードのおすすめポイント
SBI VC トレードには、他の国内取引所であまり見られない魅力的な特徴があります。以下では、厳選したおすすめポイントを3つほど紹介します。
2-1.リップル社と提携している取引所
SBI VC トレードは親会社の米リップル社への出資や、米Ripple Labs Inc. と連携したXRPを利用した国際送金サービスの展開など、リップル社および仮想通貨エックスアールピー(XRP)と深い関係性を構築。中でも、2021年7月、同社は国際送金サービスをフィリピン向けに提供を始め、今後は東南アジアを中心とした送金先国の拡充を図っています。
当サービスは、リップル社が提供する国際送金ネットワーク「リップルネット」のプロダクト「ODL」を利用し、金融機関が国際送金時に現地通貨を事前に調達することを不要とする決済スキームです。国際送金時に生じる為替リスクの解消や、手数料の削減、送金速度の向上を目指しています。
関連:SBIレミットとSBI VCトレード、日本初となる仮想通貨を用いた国際送金サービス開始【リップル・ODL】
2-2.豊富な取引ツールを提供
SBI VCトレードは、仮想通貨初心者からベテラントレーダーまでの幅広いユーザーが利用できるように、多彩な機能を網羅した取引ツールを提供。以下では、「VCTRADE mobile」・「VCTRADE web」・「VCTRADE web シンプルモード」・「Trade Blotter」の取引ツールを紹介します。
VCTRADE mobile
出典:SBI VC トレード
VCTRADE mobile は、仮想通貨初心者向けのスマートフォン専用ツールです。初心者でも簡単に取引できるように、スマートなデザインを基調とし、アカウント管理・売買・入金・送金など必要な機能へ簡単にアクセスできます。主な特徴として、現在の損益状況を一目で把握できるだけでなく、操作性を追求した取引画面で現物・レバレッジ取引がスムーズです。
VCTRADE web
出典:SBI VC トレード
VCTRADE web は、仮想通貨中級者からトレーダー向けのPC版取引ツールです。注文機能や高性能のチャートなど取引に必要な情報を一画面に集約しており、自身の取引スタイルに合わせて縦横無尽に画面レイアウトできます。また、水平・トレンドラインなどで本格的に分析したチャートのレイアウトを保存しておけるため、過去の情報をもとにした市場分析も可能です。
Trade Blotter (トレードブロッター)
出典:SBI VC トレード
Trade Blotter はアプリまたはPC版取引画面の左メニューから参照できる、取引情報の準リアルタイムレポートサービスです。同ツールでは、「未決済建玉(保有ポジション)情報」・「未約定の指値情報」・「歩み値(約定した取引金額)」の3つの情報を確認できます。要するに、VCTRADE web で取引した情報を確認できるサポートツールです。
新機能「シンプルモード」
出展:SBI VC トレード
2022年4月にリリースされた「シンプルモード」は、直感的な操作のしやすい、シンプルな画面構成となっており、はじめて暗号資産取引を行う初心者にも使いやすいデザインです。
VCTRADEサービスのログイン時に、「シンプルモードを使う」を選択することで使うことが可能です。
トレードに慣れている方は、レバレッジ(証拠金)取引や指値注文取引など、より多くの機能に対応した「トレーダーモード」を利用することができます。
2-3. 各種手数料が無料
出典:SBI VC トレード
SBI VC トレードは、口座開設手数料・各種取引手数料・入出金手数料が全て無料なため、少額から仮想通貨取引を始めたい方におすすめです。
毎月少額からコツコツ積立投資し複利運用を考えている方や、レバレッジ取引においては一部マイナス手数料(お客様が受け取る事が可能)を導入しているので、気楽に取引できるのは同取引所の利点でしょう。
ただし、各銘柄ごとに買付価格と売付価格の差(スプレッド)が発生しお客様負担となるので、仮想通貨取引の際は注意が必要です。
大口・法人向けサービス「SBIVC for Prime」
SBI VC トレードは2023年2月、金融資産5,000万円以上、かつ1,000万円以上の大口暗号資産(仮想通貨)取引を行う投資家や、暗号資産取引・Web3関連ビジネスへの参入を検討する法人向けサービスとして、「SBIVC for Prime」を提供開始しました。
1千万円以上の大口の暗号資産の売買での「優遇レート」提示や、個々の投資家のニーズや目標に合わせてよりパーソナライズされた投資戦略によるテーラーメイドでの資産運用、Web3ビジネスでの暗号資産(仮想通貨)やNFTの活用など、顧客の課題やニーズに、専門知識を持つ専属の担当者が付きます。
SBIVC for Prime公式サイト
3.SBI VC トレードに関する注意点
一方、SBI VC トレードを利用する上で、2点ほど注意点があります。
3-1. 取扱している通貨銘柄が少ない
1点目は、SBI VC トレードで取引できる通貨銘柄は15種類しかありません。※ ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などの主軸通貨を中心に取引する方は問題ありませんが、アルトコイン中心に取引したいと考えている方は少し物足りなさを感じてしまうでしょう。
しかし、時価総額上位の銘柄であるポルカドット(DOT)やチェーンリンク(LINK)を取引所サービス(板取引)で取り扱っている取引所であるため、分散口座の1つとして開設する取引所の選択肢に入れるのはおすすめです。中でもポルカドットは、21年12月に5つのプロジェクトがパラチェーン枠を獲得したことをきっかけに、22年にかけて本格運用が始動したと期待を集めています。
関連:Polkadot、国産Astarなど5つのパラチェーンが稼働開始
※2024年10月時点で取扱い銘柄数は24種類へ増加へ増加
4.SBI VC トレードが提供する仮想通貨サービス
SBI VC トレードでは、仮想通貨の現物取引だけでなくレバレッジ取引や、積立・貸暗号資産のように投資家をサポートするサービスも充実。以下では、それら5つの仮想通貨サービスの詳細や活用方法について解説します。
4-1. レバレッジ取引
出典:SBI VC トレード
レバレッジ取引では、少ない元手(手元資金)でも、証拠金にレバレッジを掛けるポジションを保有することで効率よく資産運用することができます。
日本国内における個人のレバレッジは最大2倍、法人だと最大7.54倍のレバレッジ取引(ビットコインの場合)が可能です。
現物ポジションとは異なり、ロング(買い)だけでなく、ショート(売り)ポジションを保有することができるため、2022年のような相場の下落トレンドでも利益を狙うことが可能です。
SBI VCトレードの魅力としては、日本円を入金しなくても、保有しているビットコインなどの暗号資産を売却せず、暗号資産を担保にしてレバレッジ取引でロングやショートすることができます。
担保として利用する場合、「掛け目50%」を乗じた評価額が証拠金として預託されます。100万円分の暗号資産であれば、50万円分の評価額として利用可能です。預託可能銘柄は全24種類です。(2024年10月時点)
4-2. 積立サービス
SBI VC トレードでは積立サービスを提供しており、毎日・毎週・毎月の周期で仮想通貨を積立投資が可能です。各周期別にロックアップ期間(最低積立日数)が定められていますが、比較的に短期間に設定されています。
ビットコイン、イーサリアム、XRP等の24通貨に積立でき、最低積立金額は500円〜ということに加え各種手数料も無料。少額な資金から仮想通貨投資を始め、徐々に学びながら本格的に投資を考えたい方におすすめのサービスです。
4-3. 貸暗号資産(貸コイン)サービス
出典:SBI VC トレード
貸暗号資産(レンディング)サービスは、保有する暗号資産(仮想通貨)を一定期間SBI VC トレードに貸し出すことで、銘柄や数量、貸出期間に応じた利用料(賃借料)を受け取れるサービスです。
ビットコインだとおよそ年率1%、イーサリアムだと3%程度が想定されますが、詳しくはSBI VC トレード公式サイトの「簡単受取シミュレーション」をご確認ください。
2024年10月時点で、24銘柄に対応しています。
4-4. ステーキングサービス
ステーキングとは、暗号資産を保有し、ブロックチェーンの安定稼働に貢献したことの対価として報酬(暗号資産)を受け取ることができる仕組みのこと。
SBI VCトレードでステーキングを始めるために、新たな申込手続きは一切不要です。
ステーキングの対象となる暗号資産(全13銘柄)をSBI VCトレードの口座に保有しているだけでサービス利用の対象になります。平均保有数量に応じて、SBI VCトレード口座内で毎月自動的に報酬を受け取れる仕組みです。
現金化したい場合は、ステーキングの途中でも「売却・出金」することが可能なので、資金拘束の心配はいりません。
4-5. SBI Web3ウォレット
出典:SBI VC トレード
SBIを利用する大きなメリットの一つとして挙げられるのが、仮想通貨を利用せず日本円だけでNFT(非代替性トークン)売買可能なウォレットサービス「SBI Web3ウォレット」です。
「SBI Web3ウォレット」は、暗号資産・ブロックチェーン事業者向けのエンタープライズサービスを開発・提供するGincoと、NFTマーケットプレイス「SBINFT Market」を展開するSBINFT株式会社の共同開発。
購入したNFTは、SBI VCトレードがカストディアルで預かる仕組みを採用しており、暗号資産取引所がウォレットの秘密鍵を管理することで、万が一にも紛失・流出するリスクがなくなるため、安心感が違います。
さらに、自動円転システムを開発して会計処理がしやすくなっているため、事業者視点でも使いやすさに定評があります。
5.SBI VC トレードの口座開設方法
5-1. 口座開設方法
出展:SBI VC トレード
SBI VC トレードで口座開設をし取引開始するまで、主に「仮登録(メールアドレス登録)」・「本登録(本人情報の入力と本人確認書類の提出)」・「取引に必要なパスワードの受領」の3ステップを踏む必要があります。上記の表のように、本人確認書類の提出方法は3種類あるため自身に合った選択しましょう。
また、外国籍の方は以下の中から各1つずつ書類提出が必要です。事前に準備しておきましょう
6.SBI VC トレードのまとめ
このように、SBI VCトレードは、豊富な金融ノウハウを有するSBIグループが展開するサービスであり、今後の展望にも期待が持てる取引所です。
また、ユーザー利便性や充実したチャート機能を追求した操作性に優れた取引ツールやフィッシング対策や資産の分割管理を徹底した万全なセキュリティ対策など、仮想通貨取引初心者でも取引にチャレンジしやすい環境が整えられています。
今後もユーザーに便利なサービス展開が期待されるSBI VC トレード。まだ口座を開設したことがない方やこれから仮想通貨取引を始める方は、本記事を是非参考にしてください。
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