再生可能エネルギー関連企業Entheos、セキュリティトークン発行へ

証券トークン化でPlural Energyと提携

再生可能エネルギーのストレージソリューションを提供するEntheosは、再生可能エネルギーのトークン化プラットフォームPlural Energyと提携すると発表した。Blockworksが1日に報じた。

投資家はPlural Energyのトークン化プラットフォームを通じて、Entheosの規制に準拠したセキュリティトークンを購入できるようになる。

セキュリティトークンとは

セキュリティトークンは、「有価証券をトークン化してブロックチェーン上でやり取りするもの」である。

有価証券は保有している資産を証明するものでなければならず、その価値が法定通貨などで担保されることに基づき、セキュリティトークンとは「ブロックチェーン上で管理する、株式や債権など」と言い換えられる。

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Plural Energyとは

Plural Energyは、DeFi(分散型金融)とブロックチェーン技術を利用して、再生可能エネルギー企業の資金調達を円滑化するプラットフォームである。

同社は、「再生可能エネルギー業界では、大規模な資本や銀行とのコネクションを持たない中小規模の場合、資金調達が困難という課題があった」と指摘。Plural Energyのプラットフォームで、セキュリティトークンを発行することで、企業は円滑に資金を集めることができるようになると説明している。

セキュリティトークンの形で発行することにより、投資家も太陽光発電、風力発電、蓄電池など再生可能エネルギーに、約1,500円(10ドル)から出資することが可能だ。

Plural Energy上の資産はEVM(イーサリアム仮想マシン)と互換性があり、DeFiエコシステムに組み込めるようになっている。

EVM(イーサリアム仮想マシン)とは

スマートコントラクトを実行するための「翻訳機」として機能する。イーサリアムクライアントのネットワークに保持されるステートマシン(入力条件と現在の状態によって次の状態が決まる論理回路)であり、ブロック生成の度にトランザクションやスマートコントラクトを実行してネットワークの状態を計算する役割を担う。

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Plural EnergyのAdam Silver CEOは、セキュリティトークンを購入した投資家は、その資産のパフォーマンスを追跡することもできると説明した。

ブロックチェーンにより業界に関するデータを投資家に提供することで、投資決定にも役立ててもらうことができるとしている。

例えば、投資家は特定のセキュリティトークンに関して、エネルギー生産、生産タイムスタンプ、エネルギーの販売価格などのデータを確認することが可能になる。

再生可能エネルギーを促進するEntheos

Entheosは、環境条件に合わせてバッテリーをコントロールするソリューションを提供する企業だ。MakerDAOのプロジェクトにも貢献していたTeej Ragsdale氏らによって共同設立された。Ragsdale氏は、事業について次のように述べている。

従来のバッテリーは投資家にとってあまり優れた資産ではなかった。当社はデータを監視し、より動的な方法でバッテリーを制御することで、バッテリーをより魅力的なものにしている。

当社は、天候や価格条件を監視し、電力価格などが低い場合はバッテリーを満充電し、電力価格などが高い場合は放電することができるような、スマートなソフトウェアを開発している。

Entheosは、こうしたエネルギー効率の高いシステムを提供することで、世界中の企業や地域が安価で信頼性の高いエネルギーにアクセスできるようにすることを目標としている。そのことにより、バッテリーが重要な役割を果たす再生可能エネルギーも促進していくとしている。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
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