米国株下落、中国景気回復懸念やサウジ原油減産が悪材料に|6日金融短観

9/6(水)朝の相場動向(前日比)

    伝統金融

  • NYダウ:34,641 -0.5%
  • ナスダック:14,020 -0.07%
  • S&P500:4,496 -0.4%
  • 日経平均:33,036 +0.3%
  • 米ドル/円:147.7 -0.01%
  • 米ドル指数:104.7 +0.5%
  • 米国債10年:年利回り4.2 +2.2%
  • 金先物:1,951ドル -0.8%
  • 暗号資産

  • ビットコイン:25,730ドル 0%
  • イーサリアム:1,630ドル +0.5%
  • ソラナ:20ドル +4.7%

本日のNYダウ・ナスダック

本日の米国株式市場は反落。NYダウは-0.5%で、S&P500は-0.4%で取引を終えた。中国とユーロ圏の景気減速の新たな兆候や原油高によるインフレ再加速への懸念などが嫌気された。金利上昇に伴い米国債が下落した。

中国景気低迷の兆し

財新/S&Pグローバルが5日発表した8月の中国サービス部門購買担当者景気指数(PMI)は7月水準から低下し、昨年12月以来の低水準を記録した。

需要の弱さで成長鈍化が示され、中国経済の回復可能性への期待は後退。政府の景気刺激策による景気浮揚の効果は限られたようだ。一方、景況改善・悪化の分岐点となる50は8カ月連続で上回っている。

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原油高 サウジ減産

サウジアラビアは5日夜、原油の自主減産をさらに年末まで3カ月延長する。毎月の再評価ではなく、年末までの減産を発表した。

サウジの自主減産は日量100万バレル規模で、産油量が日量約900万バレルと7年ぶりの低水準に。ロシアも追随し日量30万バレルの輸出削減を年内続ける方針だ。供給減の継続を受けニューヨーク原油先物相場は前日比+1.4%と大幅高となった。

エネルギーセクター指数「SP500.10」はこの日S&P500銘柄の中で最もパフォーマンスの良いセクターで、0.5%高。また、過去3ヶ月間では14.49%上昇した

出典:jp.investing.com

インフレ圧力がクールダウンしつつある世界経済は原油高によってインフレが再び加速するか。

MarketWatchによると、キャピトル・セキュリティーズ・マネジメントのチーフ・エコノミック・ストラテジスト、Kent Engelke氏は、原油供給削減のニュース後の投資家の疑問は、エネルギーコストの上昇がどのように物価や連邦準備制度理事会(FRB)の物価上昇抑制策に反映されるかということだ、と指摘。昨年達していた物価高の高水準には及ばないとはいえ、その結果、インフレ率が再び上昇に転じるリスクがあるという。

また、リポウ・オイル・アソシエイツのAndrew Lipow社長は、「どのような影響があるにせよ、コスト上昇に苦しむ消費者への救いにはならないだろう」と指摘した。

要人発言:ウォラーFRB理事

米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事は5日に金利政策についてハト派的な発言をした。

同氏はCNBCの取材番組で、インフレが引き続き緩和しているのを最近のデータが示しているとして「差し迫ってすぐに何かをする必要があると示すものは一切なく、何もせずにデータを待つことも可能だ」と、9月20日のFOMC利上げ見送りへの支持姿勢を示唆した。

同氏は7月のFOMC会合前に「インフレ率が当局目標2%に向け鈍化し続けているためには、年内に0.25ポイントずつあと2回引き上げる必要があるだろう」と話していた。7月会合で利上げに賛成票を投じた背景がある。

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重要経済指標(注目度:★★★★☆)

米国株 大型株上昇

個別銘柄の前日比:エヌビディア+0.08%、AMD+1.2%、テスラ+4.7%、マイクロソフト+1.4%、アルファベット+0.08%、アマゾン-0.6%、アップル+0.1%、メタ+1.2%。ラグジュアリー銘柄前日比:エルメス-0.7%、LVMH-1.7%、

仮想通貨関連銘柄続落

  • コインベース|77.5ドル(-0.6%/-0.6%)
  • マイクロストラテジー|349.2ドル(-0.6%/-0.6%)
  • マラソン・デジタル|12ドル(0%/0%)

仮想通貨取引所コインベースは昨日、買い戻しプログラムを通じて購入する債券の上限額を1億5000万ドルから1億8000万ドルに引き上げると発表した。

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