ビットコイン小幅な値動き続く、VISAの好材料でSOLが前日比5%高に
マクロ経済と金融市場
米国の連休明け5日の米NY株式市場では、ダウ平均株価は前日比195ドル(0.56%)安、ナスダック指数は10.8ポイント(0.007%)安で取引を終えた。
米国債利回り上昇のほか、中国の経済指標悪化や原油高が相場の重石となった。
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仮想通貨市況
暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン価格は前日比0.35%高の1BTC=25,808ドルと横ばいで推移した。
米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースの開発するレイヤー2ブロックチェーン「Base」が、8月9日のローンチ以来初の大規模障害に見舞われた。小一時間に渡り、新しいブロック生成がストップした。
ステータスページによれば、インシデントはすでに解決されている。対策チームは内部インフラストラクチャの一部に更新が必要だったと問題を特定し、「修正プログラム」を展開済みとしている。
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Baseは、ローンチ直後からDeFi(分散型金融)活動とクロスチェーンブリッジトランザクションの両方で「異例の成功を収めている」と評される。
Dune Analyticsダッシュボードによると、Baseにブリッジされた総額は、ローンチ当日に1億5,000万ドル規模に達したほか、DefiLlamaのデータによれば、DeFiプロトコルへの預け入れ総額を示すBaseのTVL(Total Valued Locked)は、8月31日以降2倍となる4億ドル水準(約600億円)まで急増した。
直近では、8月29日にBase上でローンチされたAerodromeがTVLを牽引したものと見られる。
Aerodromeは、Optimismにおける最大手DEX(分散型取引所)Velodromefiのフォークであり、流動性プールに流動性を提供するユーザーに対し、AEROトークンを発行することで機能する。
資産運用会社CoinSharesの週次レポートによれば、デジタル資産投資商品の冷え込みが顕在化する中、流出額は過去1週間で総額1120万ドルに及んだ。
ただし、21シェアーズやプロシェアーズなどのデジタル資産投資商品から流出額1億6,800万ドルに及んだ前週と比べると大幅に減少したとの見方もできる。コインシェアーズの調査責任者は、「先週のフローは例年同様に仮想通貨規制が投資家心理に及ぼす影響を反映している」と述べている。
ポリゴン(MATIC)とイーサリアム(ETH)はそれぞれ860万ドルと320万ドルの流出を記録した一方、ソラナ(SOL)は9週連続で総額700万ドルの流入が見られた。年初からの流入額は2600万ドル(約38億円)に達するなど、復調の兆しを見せている。
今月5日には、決済大手VISAがテスト段階にある“パイロットプログラム”を通じて、ステーブルコインUSDCの決済サービスをソラナ(SOL)ブロックチェーンに拡張することがわかった。
VISAは、USDCなどのステーブルコインを活用し、ソラナとイーサリアムのグローバルブロックチェーンネットワークを活用することで、国境を越えた決済効率の向上を目指している。
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この発表を受けソラナ(SOL)価格は前日比5%上昇した。一方、前月比12.5%安となっており、7月中旬以降は暗号資産(仮想通貨)相場の地合い悪化およびアルト市場からの資金流出の影響を受けている。
また今月2日には、分散型金融(DeFi)大手MakerDAOの共同設立者であるRune Christensen氏が、新たなる「NewChain」構想の基盤として有力候補にソラナを挙げたことも反響を呼んだ。
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